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晒
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―ん?
頬を撫でる手が優しい。
「和泉。」
呼ばれて目を開けた。
「…何?」
促されて、ゆっくり身を起こす。
「外を見てみろ。」
―あ。
静の肩越しに、夜景が見えた。
「へぇ。…結構キレイなんだな。」
窓へ近寄って行く静の後ろから、何となく、ついていってみた。
「ほら、あそこ。」
指さされた所をもっとよく見ようと、オレはちょっと前へ出た。
「和泉。」
ギュッと抱き締められてる、と思たら
冷たいガラスが、すぐそこやった。
―えっ?
「何、どうした…ん?」
下がろうとしたのに、壁ドンならぬ、窓ドンでキスされた。
「んっ!む、…ふっ!」
耳を弄びながら、静がこう囁いた。
「こんな所で、ココをこんな風にして…悪いコだな。」
―ホンマや。
こんな窓際で、スッポンポン。オマケに…。
羞ずかしさで、一気に体温が上がった。
ついでに、前もピキーンと痛い位に張り詰めた。
そんなオレを見て、フッと静が悪い顔をした。
こんな顔も、格好ええんやもんな…なんて見とれとったら。
「ゃ!ぁっ…っ!?」
ガッシリ腰を抱き寄せられて器用な手に、胸をまさぐられ始めた。
―こ、こんなん、ズルいっ!!
大体、オトコやのに、乳首がメチャメチャ感じるとか、恥ずかし過ぎるのに!!
「ぁ、んんっ!も、やめっ…」
やめてくれ、と言いかけたオレの後ろに、硬いもんが当たった。
―ちょっ?
おいっ!!
まさか、ここで…?
それが、そのまさかやった。
「ぁっ、ぁあ…。」
さっきまで繋がっとったソコは、オレの意思とはウラハラに、すんなり静を受け入れた。
「まっ、待って、くっ…。」
こんな、こんなっ!
変態ちっくなことなんかせんでも。さっき充分ヤッたやないかっ!?
「あっ!アカ、ン!こんな…。」
―万が一、誰かに見られてたら、どないすんねん?
そない思たら、有り得へん程、感じてしもて、オレはグッと仰け反った。
―あ。
前が、冷たいガラスに擦れるんだけは、何とか避けたい。
窓に両手をついたところを見計らったように、バックから攻められて、オレは、高く声をあげた。
「ゃ、…ああっ!」
「気持ちいいか。」
「あたり、前、や!」
「もっと、感じろ。」
イケズを言われて、厭やと思うのに
タガの外れてしもた体は、どんどん熱くなって、もっともっとと、欲しがった。
「やぁっ、ぁ、も…ダメ!お、かし、なるっ!!」
\\\\\――\\\\\
ちゃぷん
「和泉。」
返事をする代わりに、下唇をかんだ。
「…。」
「和泉?」
―今更、そんな甘い声、出しても知らん!
「触んな。ヘンタイ!」
ホンマは振り返りたい。
ぼぉっとのんびり浸かっときたいんを我慢して、オレは風呂場から飛び出した。
「和泉。悪かった。」
「知らん!」
なんや、よう分からんけど、泣けてきた。
―背中が寒い。
思わず、自分で自分を抱き締めた。
―かなしい。
フワッと背中が温かなった。
「悪かった。だから、そんな風に泣くな。」
「泣いてなんか…ない。」
言うた声がもう、鼻声やった。
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