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あれやこれや、散々試食して、話し合った挙げ句
コラボの新商品は、桃のフラッペと
ホルモンうどんスナックになった。
フラッペには、地元産のジャージ牛乳と桃。
ホルモンうどんスナックは、有名店秘伝のタレを使うんやとか…。
そのスナックに、是非新しい機械を使いたい!というFマートさんの強い意向で、その日は食品機器の業者を交えての話し合いになった。
開始5分前。
会議室に入ると
「あれっ!?」
聞いたことのある声がした方をみて、驚いた。
―おわっ!!
あのガタイ、あのタレ目…。
間違いない、アレは伊佐木や。
オレは、引きつった笑顔を浮かべて、思わず後ずさった。
「えーと、そちらは、Yフーズティクスの…?」
「井崎寛司です。はじめまして。今日はよろしくお願いします。」
ニカッと笑ろうた伊佐木のゴツい手が、名刺を差し出した。
「ああ、ご丁寧にどうも…。O食品の和泉拓真と言います。」
初対面やないのに、皆の手前、お互いメッチャ真面目くさって、挨拶した。
「やあ、井崎さん。わざわざ、すみませんね。」
青木さんが会議室のドアを開けて入ってきた。
「いいえ、青木さんに呼んで頂けるなら、俺はどこへでも飛びますよ。」
「言いましたね?じゃあ、次は沖縄に呼んじゃいましょうか。」
「またまた!相変わらず、冗談キツいなぁ。青木さんは。」
「そういや、お嫁さん元気にしてらっしゃいます?」
「お陰様で、元気ですよ。相変わらず、ビシバシ、尻叩かれてます。」
楽しそうに話ながら、笑い合う2人を見て、オレは少し引いていた。
―嫁さんって。
伊佐木は、ガチガチのゲイやなかったんか?
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