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再Ⅵ
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別れ際、伊佐木が神妙な顔でこんな事を言うた。
「あのさ。オマエやっぱ早いとこカレシと一緒に住めよ。」
オレは、やんわり笑って返事した。
「ああ。分かった。まぁ、その内、言うてみる。」
「…なぁ、タクマ。オマエはちゃんと頑張ってる。だからさ『どうせオレなんか』なんて言うなよ。」
―え?
「オレいつ、そんなこと…。」
―言うたっけ?
思わず、足が停まった。
「んじゃ、カレシと青木さんによろしく。」
どっちにしても、ヨロシク言われへん相手の名前を出されて、オレが怯んだ隙に
伊佐木は、横断歩道をサッサと渡りきって、行ってしもた。
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