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「あーぁ、眠いなぁ...」
目は冴えたはずなのに、と思いながら
トボトボと森のような道を抜ける
ドアから出れば普通に学校に向かえるのだが、窓から出るとそこには緑豊な自然がありその道なき道を進まなければならない
歩いていると雀(すずめ)がよってくる
いつものようにパンをちぎってまく
この学園に通いだした当初、道に迷ったときにこの雀達と出会った
俺が近付いて来たときは何匹か逃げたが残っていた鳥もいたので、そこで持っていたパンをばらまいて帰った
次の日もなんとなくここへきて餌をあげてたらいつのまにか逃げなくなり
毎日あげていたらなつかれた。
特に薄いピンクのような雀が俺になついていつも肩に乗ってくる
ピンクなのでぴーちゃんと呼んでいる
単純だって?
…気にすんな。
「ぴーちゃん俺はもう行くな」
そう言うと言葉の意味がわかったのかチュンッとひと鳴きして素早く肩を降りる
ここの鳥達はとても賢い
「またな...」
鳥に挨拶するのは俺もどうかと思うがこれが俺のコミュニケーションの仕方である
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