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36.
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..........!?
暁が言うあのこととは、たぶんこの前のことだろう。
「せやから、どういうわけか詳しく教えてくれへんか?
俺はな、シンがそんなことするはずがないって思ってるんや...。やけど、彼奴の肩を持つつもりはなんもないんやけど、彼奴がお前を裏切ったゆーんはなんか納得いかへんねん...」
「暁...」
そっか、暁もいろいろ考えていたんだね。
でもね、暁...ごめんね。
俺はもう駄目かもしれない
「...あの時、私だけでも君の話しもきちんと聞くべきだったかもしれませんね」
「え......?」
先生の予想外の言葉に吃驚する
「私は今こうして君と話してみて、君と立花君の様子を見ても君はそんなことする子には見えません...。彼にも何かあったのでしょうけど、証拠もないのに彼の話を風紀の皆さんと一緒に一方的に鵜呑みして君の話を聞かなかったことを後悔しているんです。私は.......先生失格ですね。
それにいくらああいう事件が多いからって、被害者だけの話を聞かず、きちんと双方の話を聞いて判断するべきでした。
勝手だと思いますが、...こんな私を許してくれませんか?」
先生はそう言って頭を下げた
…許すも何も
「.....俺は信じてくれただけで嬉しいです。それに先生が頭を下げないでください!」
――それでも俺は貴方のことを信じれないよ
俺の全てを表に出すことはできない。
そしてこれからもないだろう
...怖いんだ。
怖くて怖くて、悲しくて。
「俺、嬉しいんですよ、でもすみません俺は...もう―――」
疲れたよ。
―――…和樹
それにね、和樹。
お前が信じてくれないと言うのなら俺は...
もうどうでもいい。
お前が側にいてくれないと俺…
苦しいよ
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