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夜の空き教室
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洋介さんについてきて、たどり着いたのは鍵のかからない空き教室。
置いてあるものはなぜかあるソファだけ。
「洋介さ、わぶっ」
ドアを閉めた瞬間、抱きしめられた。
顔が洋介さんの胸元に押し付けられ、洋介さんのにおいでいっぱいになる。
ただ数十秒それが続けば酸素不足にもなるわけで。
「息っ、できなっ」
ぽすぽす洋介さんの背中を叩くと「悪い」と言ってすぐに顔を離してくれた。
ただ抱きしめるのはやめない。
「…白雪姫さー…キスシーン、あんじゃん」
ピク、と耳を傾ける。
「…あるね?」
あえて気にしていないそぶりをしてみせた。
ここで洋介さんの表情がすこし曇った気がした。
「木下、おまえのこと狙ってるって…今回で確信した」
「…え?俺、中学から一緒だけどそんなそぶり1回も…」
「中学の時は知らないけど、少なくとも高校で俺は何回かそういうそぶり見たぞ?」
まるでそういうそぶりをされた記憶がない。
強いて言うなら洋介さんに教えてもらったネクタイの件くらい。
でも、恋人が言ってるなら信じる。
「よくわかるね。洋介さん、俺のこと大好きじゃんね?」
冗談半分で言ってみたので、答えは期待してなかった。
けど。
「大好きだよ。…わりーかよ」
洋介さんお得意の耳元で囁くという攻撃きました。
びくりと体が震える。
一気に顔が熱くなった気がした。
「なーに、感じた…?」
まだ耳元で囁いてくる。
ゾクゾクして、おかしくなりそう。
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