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三角関係?
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「…え?」
春樹とハモった。
「え、待って待って、昨日まで俺のことすきって」
「そうなの!?どういうこと、斗真!翔太郎!」
「確かに俺は小さい頃から昨日まで斗真くんのことすきだったけど、春樹さんがドストライクすぎた!惚れました!好きです!」
「えええなにその急な告白俺どうすればいいの」
「ちょっと静かにしよう話をまとめよう!?」
3人とも息切れをしながら一息ついた。
「…で、翔太郎、昨日まで斗真を好きだったってのは?」
「はい。俺はずっと斗真くんが好きで、昨日やっと久しぶりに会うことができた。でも、斗真くんには恋人ができてた」
そうだよな。
「俺はきっぱり諦めるタイプで、もう望みはないほどに2人は愛し合っていたから諦めた。そしたらちょうど俺好みの…そう、春樹さんが来て」
しょうくんはそう言いながら熱い視線で春樹を見つめた。
まぁ、そういう理由ね。
こっちとしてはよかった。
この2人がくっついてくれれば俺は平和に暮らせる。
「てなわけなんで、付き合ってくれません?」
「いやいやまってまって」
「なんですか。やっぱり、男だから…」
しょうくんは涙目になる。
俺は知ってる。
演技だよこれ悪どいな〜〜〜…。
しょうくんは昔から演技が上手かった。
よくお母さんに叱られている時嘘泣きをして許しを得ていた。
「男だからってわけじゃない!そうじゃないけど…」
「じゃあっ!俺にも望みありますよね!?」
そういってしょうくんは春樹の手を握った。
「で、でも海外にかえるんだろ?翔太郎」
「はい、帰ります。…でも、また会えますよ。必ず。その時は俺と付き合ってくれませんか?指輪を持って迎えに来ます」
情熱的だなぁ。
俺の時はそこまでしなかったくせに春樹には指輪かよ。
別にいいけど、モテないイケメンのくせに俺より待遇いいのはすこし腹立つ。
「…いいよ。ただし!その代わりいい指輪もってこい!すっげえいいやつ!高いやつ!じゃないと俺は付き合わないから!」
これは…本当にいつか指輪を持ってきた時に文句を言って追い返せるように保険をかけてるのか?
小学生かよ…。
「もちろんです。必ず満足のいくものを」
そういってしょうくんは春樹の手の甲にキスをした。
音がしそうなほどに一瞬で春樹の顔は赤くなった。
「お、俺そろそろ帰る!斗真、お大事にな」
春樹は急いで家を出て行った。
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