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今の俺?
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グループ発表から少し経って玄武の集まりがあった。
それぞれ出る種目を決めるらしい。
俺の通う学校は人数が少ないから、ひとグループの数も少ないので早く決まりそうだ。
と、ここで隣の女子が話しかけてきた。
「木下先輩…ですよね、何出ます?」
斗真と同様、可愛いと思う。
そんでもって、やっぱり前だったら適当に手出そうかなとか考えてたのかもしれない。
今はどうしても思えないけど。
それがなんでかは今日もわからなかった。
「まだ考えてないけど、余ったやつでいいかなあ」
「私もそう思ってたんです。えへへ、お揃いですね」
にこにこ、可愛い笑顔。
あざとさを目一杯押し出しているような仕草に嫌気がさした。
「……よかったら、一緒に二人三脚でませんか?」
「…いや、悪いけど俺恋人いるから…。自意識過剰ってわけじゃなくて、あいつ嫉妬しやすいからさ。ごめんな」
指輪を見せつけながら言う。
めずらしく、モテたのかな。
前までの俺だったら…って、何回同じこと考えてんだよ。
今の俺はなんなのか、ほんとに。
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