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薫side
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本当だよ
なんで信じてくれないの
俺は悲しくなって涙が出た
遊びなんかじゃないのにッ
心から好きなのにッ
俺は部屋を飛び出て
下で話していた母さん達は泣いて降りてくる俺を見てびっくりしていたが
そんなのも気にせず玄関を開け外に出た
思っ切り走った
と言うより逃げた
無我夢中で走っていると
ズゴッ!
転がっていた石ころで転けた
俺は人通りの少ない道路の上に座り込んだ
膝から流れる真っ赤な血
あまりの量に驚いたが今戻っても意味がない
それから1時間ぐらいそこに座り込んでいると
ポタ…ポタ
雨だ
浅い雨から次第にどんどん強くなって行き
傷口に当たる雨が痛かったでも、
その痛さより心が痛さが上回った
強く俺の身体を打ち付ける雨が心地よく感じた
このままここに居たらどうなるかな?
変な事まで考えてた
体育座りをしてうずくまっていると
あれ雨が当たらない
上を見るとびしょ濡れになった俊介くんが居た
俊「何してんだよ!風邪なんか引いたらどうすんだよ」
どうして!?居るの?
俊「ってこの傷口どうしたの?」
未だに膝から流れてる血
石で転んだなんて恥ずかしくて言えない
黙っていると
俊「とりあえず家に帰ろ」
立てると言い俺に手を伸ばした
俺は頷き
肩を貸してもらいながら家へと帰った
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