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でも、パンツ脱ぎたい…
ベタベタしてて気持ち悪い…
逸「…風呂入りたい」
和「そうか。じゃぁ行くか」
待て。
逸「誰も一緒に入るなんて言ってねぇぞ」
和「でも、今腰抜けてるだろ?」
逸「は、何で…」
確かに。
さっきから起き上がろうとしても力が入らない…
和「風呂あがってから晩御飯にするか」
逸「あ、うん…」
和「起きれるか?」
逸「うーん…ダメっぽい」
和「じゃぁ風呂はやめておくか。体拭いてやる。ちょっと待ってろ」
逸「や、別にいいのに…」
和「馬鹿。汗かいてるだろ。それに…ベタベタだろ?」
逸「…死ねばいいのに」
今日はホントにダメっぽい。
こんなに酷かったのか、風邪…
熱何度ぐらいなのかな…
…今日だけ。
今日だけセンセーの行動を許してやろう。
脱がされたって、看病だと思えばいいんだ。
…やっぱり腹が立つ。
意地でも起き上がってやる。
和「タオル持ってくるな」
逸「風呂入ってやるよ」
和「え?」
運動神経には自信がある。
1回イかされただけで立てなくなる訳がない。
俺を舐めんな変態教師。
逸「ばぁか」
和「え、何?好きって?俺も好きだぞ?」
逸「どう聞き間違えたらそうなるんだよ!脳みそ腐ってんじゃねぇの?!」
和「あぁ酷い。」
酷くねぇ。
和「藤谷の親御さんは何の仕事してるんだ?」
逸「え?あぁ…母親は水商売してる」
和「スナックのママとかか。」
逸「そんなモンだ。父親は若い女と逃げた。姉ちゃんは大学生。」
和「何かスマン」
逸「別に。」
家族のことを聞かれて辛いなんて思った事がない。
謝られても逆に困る。
逸「風呂入ってくる。ご飯作ってて」
和「あぁ、風呂浸かるか?」
逸「いや、早く洗い流したいだけだからいい。」
和「分かった。」
休んでたら腰もだいぶ良くなったみたいで、風呂場まで行った。
逸「心臓やば…」
さっきからずっとバクバクしてる。
風邪ってこんなのだったっけ。
逸「これが少女漫画だったら、恋とか言ってるんだろうけど…。あんなキモい奴相手に無いわ。そもそも、どこを見て?」
洗面所にある鏡に向かって話した。
…何やってんだろ、俺。
早く洗い流そ。
風呂場に入り、シャワーのノズルをひねる。
湯を体にかけながら、さっきの事を考える。
恋じゃなければ、この心臓のバクバクは何なんだろうか…
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