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雨が止んだ日◇01
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彼の家に着いてから、もう一度麻婆豆腐を温め直して二人で向かい合って食べた。
彼と一緒にする「いただきます」はどんどん増えていく。
せっかくなのでそのまま泊っていったらどうかと誘われたけれど、何の準備も支度もしていないので断ることにした。
遅いので送ると言われたけれど、男ですから、と苦笑してそれも断った。
嬉しいことと言えば、連絡先を交換したことだ。
「明日の予定はメールで伝えるね。涼太くんも何かあったら、いつでも連絡して」
暗い夜を街灯だけが照らす道のりを歩く俺を見送る彼。
何度も振り返る俺に向かって、彼もまた何度も小さく手を振った。
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