アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
手紙◇07
-
別れを告げそびれた中学二年生の冬、あの日、本当は彼に好きだと言いたかった。
まだ純粋な恋慕を、まるで正当なものとして終わらせたかった。
勇気がなかったと言ってしまえばその通り。伝えられず宙を舞っていた感情は、いつしか汚れたものへと変わって再び地に着いた。
この薄汚れたラブレターは、あのキラキラと輝いていた冬に、彼に渡すはずだった人生初の恋心だったのだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
26 / 46