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prologue
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それはお前からだった。
『……理解できない』
いつもの心地よく低い声が、少し戸惑いを混ぜて吐かれる。
それはすぐに屋上の静けさに吸い込まれ、消えた。
俺はただ、その言葉に呆然と立ち尽くしたまま。
初めて投げかけられた拒絶の言葉。それに暫く身動きが出来なかった。
アイツは顔を引き攣らせ、そのままくるりと背を向け、俺の元を去っていった。
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