アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
23
-
「そんな…避けてなんか、ないですよ」
心が波立ち騒いで落ち着かない。
絞り出した言葉は、絶え絶えだ。
『なら、今逸らしたのは?』
「それは…、」
上手い言い訳が思いつかねえ。
必死に思考を張り巡らすも、貧相な脳みそはちっとも役に立たず、虚しく押し黙った。
『他の客には愛想よく接してるのに。なんで俺には余所余所しい態度を取るんですか』
「…」
核心をつかれ、言い返す言葉をなくす。きゅ、と下唇を噛んだ。
『誘っても、毎回はぐらかされるし』
「……」
『俺のこと、嫌いですか。望月さん』
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
29 / 63