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浅岡 佳祐(あさおかけいすけ)は、親同士が仲が良かったこともあって、幼少期からの付き合いだ。
佳祐は地元、俺は県外の大学へ。
そのせいか在学中はめっきり連絡は途絶えていたが、アイツは就職先の都合で上京してきて、今では週に1回の頻度で呑みに付き合わされる。
〝いつもの喫茶店〟というのは、駅裏の古びた路地裏にある『エターナル』という店。
「(…変わらないよな、ここも)」
『入り口』と矢印が指している方向には、可愛い鳥の模様が彫刻された扉。
本物の木で作られたドアノブは、くねくねと曲線を描く。
大学に進学した年から訪れるようになったから、もう8年は通ってるのか。
一度連れてきたら珈琲を気に入ったらしく、今じゃすっかりアイツも入り浸るようになった。
それをぎゅっと握る。
勢いよくそのドアノブを引くと、カランカランと鐘が陽気な音を立てた。
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