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お遊び
-
その夜…
ちゃぽん…
「はぁぁぁぁぁぁ…暖かい…^ - ^」
今日は疲れたな…
このセリフも何度目だよ。
湯船に浸かりながら1日を振り返る。
体育祭
↓
晴れ→心配返せ
↓
暑い→熱中症ぽい→記憶障害
↓
熱中症→女子の下心→木陰で休憩
↓
一樹と話す→しみじみ→新しい一樹を見た
↓
選抜リレー→先輩抜かす→圧勝→女子の黄色い歓声
↓
体育祭終わる→ヘトヘト
↓
天空と帰宅→一樹の普段を知る→天空にからかわれる
↓
一樹に恋はしていない
なんだ今日は?
いろいろあり過ぎじゃないですか?疲れてるのも当然ですよね。
辛いとか言っていいですか?
疲れたとか言っていいですか?
辞めたいとか言っていいですか?
「はぁ…」
もういい。明後日の遊びの相手探そう。
僕はスマホを手に取った。防水バックに入っているから、お風呂でも使えるんだよね。便利。
SNSサイトのアイコンのみのフォルダを開いて眺める。
今回はどれで行こうかな…。
基本1アカウントで同時に相手するのは1人まで。じゃなきゃ上手く釣れないからね〜。
で、同じサイトでアカウントいくつも作るのが面倒だから、1サイトにつき1アカウント。そうすればID使い回しでもバレにくいからね。
「今回は…同じ学校にしようかな。」
僕はその中の緑のアイコンをタップして、同じ学校の生徒をいっぱい登録しているサイトを開いた。
「どーれーにーしーよーうーかーなー?」
-もう辞めな?遊ぶの-
急に天空の声が脳に響いた。
-顔が歪んでる。良くないよ?-
知ってるよ。
-知らないよ。一樹とどうなっても。-
一樹とはどうにもならないし。
思考を振り払うように頭を振ってスマホに目を向けた。
きーめた。今回はヤマ先輩にしよう。
相手にメッセージを送る。
《こんばんは!今日は体育祭お疲れ様でしたm(._.)mヤマ先輩かっこよかったです(≧∇≦)ずっと見てました!》
ピコン
早い…
あ、基本的に僕は脈ありの人にしか声をかけないタイプだから、ほぼ百発百中。この先輩はよっぽど嬉しかったんだね。早い…帰ってくるのが。
《おつかれ!いやいや悠くんもかっこよかったよ。いっぱい3年生抜かしてた。
ずっと見てるとかさすがにこえーよw》
《すみません(。-_-。)》
《いいよいいよwで、どうしたの?何か用があったんでしょ?》
向こうから話を持ちかけられた。ちょっとペースが乱されたけど、まぁ問題ない。
《えっと…ん〜どうしようかな…》
わざと焦らしてみる。
《えーwなになに!?(・_・;?》
《あの…その…絶対引きません?》
それっぽい事言ってみる。
《なんだよw引かないからw》
間をあけてみる。
《最近ちょっと我慢できなくて…》
《ん?wなにが?w》
ですよねー。
《察して下さいよ>_<
だから、ヤマ先輩に相手してもらいたくて…》
《え?相手って俺が思ってるので合ってるのか?》
《はい…多分…。すみません>_<男の僕なんかが…》
《イヤ、全然!悠くん可愛いし大丈夫w‼︎》
知ってるよ。
《本当ですか⁉︎(*_*)ありがとうございます_| ̄|○》
《いつがいい?》
《体育祭の代休とかどうですか?》
《全然いいよ‼︎じゃあうち来る?》
《あ、ありがとうございます*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*》
《女子かよwまじ可愛いw楽しみにしてるわ》
《はい!》
よしっ。釣れたな。
まぁ、ヤマ先輩僕のこと好きだから当たり前だけどね。
その後もしばらくヤマ先輩とチャットをした。母親がいつまでたっても風呂から出ない僕を心配して、声をかけてきたから、適当に話を切り上げて風呂を出た。
なんかすごくモヤモヤするのは、きっと久しぶりに釣ったからだろう。
そう。
なにも気にかかることなんて…ないよ。
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