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9月24日(火)
「おはよう。」
いつものように朝から8組に行く。
「おはよう!悠。」
一樹は…いないよね。
「今日も一樹は遅刻?」
「さぁ〜?まだ来てないから、欠席か遅刻のどっちかだとは思うけど。」
「そっか…」
なんだかね。ちゃんと来ればいいのに。天空だって同じクラスなんだしさ。
「で、昨日は結局行ったの?お遊び。」
「ん?まぁね。」
天空からこの話を持ちかけるのは珍しい。
いつもはどうってことないのに、なんか今日はこの話題やだな。
「今回は誰?ハヤマ先輩?それともカキ先輩辺りかな?」
「ヤマ先輩だよ。サッカー部の。」
「え⁉︎うそ⁉︎あのヤマ先輩?女子人気No.1じゃん!」
天空はホモであるが故にこういう事については情報量が半端じゃない。女子に協力を求められることも珍しくない。
「へー。ヤマ先輩ってそんなに人気なんだ。」
「そりゃもう!なんだ〜ヤマ先輩、男の子OKなのか。これワンチャンあるよね?」
知らないよ。天空がホモなのは知ってたけど、ここまでガッツいてるとは…。知らなかったな…。
こんな調子でギャーギャー騒いでいると誰かが後ろからのし掛かってきた。
「ちぃーす。はよー。」
「一樹。おはよう〜。」
天空が僕の上の人の正体を明かした。
「一樹かよ…。重い…。」
「眠ぃ〜…。」
聞いてないよ。話聞け。あ"ぁ…重い。一樹身長あるから…潰れる。
「一樹。そろそろ悠が…」
「あ?悪い悪い〜」
やっと解放された…天空。ナイス。
「一樹重いよ。」
「うるせぇ。悠の体が弱っちいの。」
ったくもう…。
「ていうかさ〜」
一樹が話を変える。
「ん?なぁに?」
天空は能天気だな。
「今度の休みさ、カラオケ行かね?」
ん?カラオケ⁉︎
「行く!!!!!」
「あ、悠が珍しくハイテンション。」
「お、おう…。」
一樹が僕に押されてる。
「一樹急にどうしたの?3人でカラオケなんて。一樹は1人派じゃなかった?ついでに悠も。」
ついでとは失礼な。
「いやさ、この前俺のファンの子がさ、最近俺の声が苦しそうって言ってたからねえ。自分じゃ分かんなかったからさ」
「なるほどね。」
「声の事ならオレより悠だからね。」
「まぁそうだね。」
「あとは、普通に?遊び行きてーなーってさ。」
やっぱり僕らには素直なんだよね。嬉しいけど…少し複雑だな。みんなにも同じように接してくれればいいのに。
「ねえねえ。いつ行く?」
超楽しみそう。
「次の土曜とかで良いんじゃない?」
「でも土曜日悠は部活あるでしょ?」
「あ。忘れてた(σ^_^;」
「おいw忘れんなしw」
「じゃあ日曜日!」
「俺はいつでも良いから、天空は?」
「オレは日曜日で大丈夫だよ。」
「じゃあ決定だな。」
「ヤッターーー*\(^o^)/*」
次の日曜日がすごく楽しみになってきたな。
僕はこの時知らなかったんだ。
この1日で僕の中学校生活が大きく変わるなんて。
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