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俺の計画
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‥‥土曜日。
いつもならまだ寝てる時間に、目を覚ました。
洸葉を見ると、昨日、布団ごと抱きしめた状態から微動だにしていない‥‥
「相変わらずだな‥‥」
そうのんびりと洸葉の寝顔を見つめる余裕もないので、頬に口づけをしてベッドから出た。
簡単な身支度を済ませ、隣の家に向かう。
「悠莉さんなら、この時間だったら起きてるだろ‥‥」
いつもより早いと言っても、もう9時は過ぎてる。
玄関のドアノブに手をかけると、予想通り鍵は開いてたので『おはよーございまーす』と声をかけながらリビングに向かった。
「あ、愁さん、おはよーございまーす」
リビングに入ると、愁さんも起きてたらしく優雅に珈琲を飲んでいた。
‥‥父さんと違って絵になるなぁ。
「おはよう、真宵くん。
洸葉はまだ寝てるようだね?」
「おはよー、まーくん!
よーちゃん、叩き起こせば良かったのに〜」
キッチンからエプロンで手を拭いながら、悠莉さんもリビングにやって来た。
少し酷いことを言いながら‥‥
「おはよーございます、悠莉さん。
洸葉には昨日無理させちゃったから。
洸葉のコンタクトと悠莉さんが選んだ洸葉の服って何処にありますか?」
「よーちゃんの?
まさか、まさか‥‥遂に『よーちゃん高校デビュー大作戦ッ!』決行っ!?」
「そうです。
洸葉高校デビュー大作戦ですッ!」
悠莉さんと2人で『メスゴリラ』並の勢いではしゃぐ。
俺たちのことを暖かい目で見守っていた愁さんが立ち上がった。
「じゃあ、俺はそろそろ行くよ」
「え、もうそんな時間?
気をつけてね〜」
「愁さん、今日も仕事ですか?」
「そうなんだよ、珠の休日出勤‥‥
真宵くんには、いつも洸葉のことでお世話になりっぱなしだし。
少ないけど、これでお昼でも食べて」
愁さんが財布から出した1万円を俺に渡してくる。
「いや、そんな‥‥」
俺たちの小遣いひと月分が出てきて少しテンパる。
「遠慮しないで受け取って、まーくん。
愁の財布からお金が出てくるなんて滅多にないのよー!」
「それは心外だなー。
出す時は出してるよ‥‥
じゃあ、行ってきます」
お礼と見送りの言葉を伝えて、悠莉さんと愁さんの背中を見送る。
姿が見えなくなってから、悠莉さんに教えて貰った洸葉の服とコンタクトを持って家に戻った。
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