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「じゃ、行ってきます」
「おい、瑠。忘れ物無いか?弁当持ったか?やっぱり俺が送って…モガッ」
「では、瑠さんお気をつけて」
後頭部を押さえつけられて、悠貴さんの小脇に挟まれている兄貴を無視して
柔和に微笑んで見送ってくれる悠貴さんに挨拶をして家を出た。
「ちょっと温くなってきたな…」
学校へと行く道すがら、ポツリと今日の気候を呟く。
今は4月。
春の季節の代名詞月だが、今はまだ温かい麗らかな時期だとは言いにくい。
つい1週間と2日前、俺は高校生になった。
中学は遠かったから、高校は家から近い、徒歩で行ける所を選んだ。
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