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その日以来、アイツが今日もあの場所にいるのかどうか
俺の頭の中はその事ばかりが占めるようになった。
公園のアイツがいるのは決まって太陽が沈む夕方頃。
そして、夕方は夕方でも
時間割が6限目まである(月)(水)(金)はいて、7限目まである(火)(木)はいない。
アイツを見かけてから一週間、そう判明した。
で、今日は金曜日。
アイツがいる曜日。
帰りのHRが終わると同時に、帰ろうとする俺の腕を誰かに掴まれた。
「おーい、瑠!」
「………チッ、んだよ真琴」
「ちょ、そんな睨むなって!別に俺がお前に用がある訳じゃないから!」
「じゃあ、何だよ。」
「お前って確か、係、数学だったよな?」
「ああ。」
「黒ちゃんが呼んでたぞ。何か回収したノートの整理しに数学準備室まで来いってさ。」
「はぁ!?」
黒ちゃんこと黒崎先生はヨボヨボのおじいちゃん先生。
何だそれ、聞いてねぇぞ。
「それ、いつ言ってた。」
「あー…、確か5限目の数学の時だったかなー」
5限目の数学……
「…寝てたわ、それ」
「ドンマイ☆」
「…………」
「いででででででで!!!ちょっ止め、もげる!」
舌を出して、親指を立ててきやがった奴のそれを曲げてはいけない方向に押して
尻に一発蹴りをお見舞いしておいてから、急いで数学準備室に向かった。
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