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「最悪…」
いつもより1時間程遅くなった道を気怠げに歩く。
あの後数学準備室に行った俺は、既に来ていたもう1人の係の女子と一緒に
ノート提出者をクラス名簿を見ながら、提出か未提出かを確かめ、名前の順に並べる作業をした。
俺は男子の分を担当して、もう1人には女子の分をやってもらった。
早く帰りたい一心で、名前の横に○×を一心不乱に付けていった。
ものの数分程度で終わった俺は、そっちももう終わっただろうと様子を見た。
が、まだ半分も終わっていなかった。
どうやったらそんなに遅くできるのか不思議でならない。
しばらく様子を見ていたが、チマチマチマチマチマチマチマチマチマチマ…………
一向に進まないそれに流石にイラっときて
「貸して」
「え?」
え?、じゃねぇよ。ったく…、こっちは早く帰りたいんだよ。
埒があかない作業を見るに見かねて、結局自分でやった方が速いという結論に至った。
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