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で、今ソイツの病室にいる訳なんだけど…
「…全っ然起きねぇなコイツ」
スースーと穏やかな寝息を立てて、只今絶賛爆睡中。
眼を閉じていると更に、元々綺麗な顔立ちが際立って見える。
当の俺はというと
用意してもらったパイプ椅子に逆に座って、背もたれの部分に肘を立てて頬杖をついている。
ベッドを挟んだ反対側には、あのドライバーの女性が居心地悪そうに落ち着かない様子で
同じように用意して貰ったパイプ椅子に座っている。
「そんなにソワソワしなくても、大丈夫だって医者も言ってたでしょ。」
「あ、はい。」
あまりのその様子に声を掛けた。
「あ、あの…」
「…何」
「こ、この度はお友達を引いてしまって本当にごめんなさい!」
そう言って頭を勢い良く下げた女性のその『単語』に思わず訂正を入れた。
「いや、友達じゃないですけど。」
「…え?でも…」
「友達、というより…………………通りすがり?」
顔見知り…は違うな。
いや、あながち間違いではないけれど一方的なものだし。
うん、やっぱりこれが正しいな。
…何で俺、こんな友達でもなんでもない奴にここまでしてやってるんだろ
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