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隣席の首が前後に揺れながらも器用にノートは取っているのを眺めながら過ごす事、3限目。
「虹ちゃーん!起ーきーてー!次体育だよー!」
「……うぇ?」
真琴に揺り起こされ、耳元で叫ばれて漸く祭月は起きた。
「…たいく?」
「そ。ほら早く着替えろ」
机の横に掛けてあった祭月の体操服が入っている袋を持ち、目の前に差し出した。
「…ん゙ー、やだ、ねむいぃぃ」
ガバッ!!
「!! 何やって、オイこら離れろ!」
何を血迷ったのか、突然ゴネた祭月が俺に抱きついてきた。
「「「「キャーーーーーーーー!!!!!」」」」
瞬時にまだ移動しきっていなかった女子の一部から悲鳴があがった。
何事かと男子諸君がそっちに振り向く。
「んー…いいにおーい…」
スリスリと俺の腹の辺りに頭を擦り付けながら、スンスンと昨日同様に俺の匂いを嗅いでいる。
その様子を見て、どんどん彼女らの悲鳴もヒートアップしていった。
中にはスマホを取り出し、何故かこの状況を鼻息荒く写真に収めている奴までいた。
…勘弁してくれ
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