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──昼休み
「飯だー!!」
午前の授業終了のチャイムと同時に、後ろを向いて俺の机の上に弁当を広げ出す真琴。
俺も弁当を出す。
「虹ちゃん起きてー、昼飯だよー」
「……ゔー…」
昼休み10分前に事切れた祭月を真琴が揺り起こす。
「あれ…寝てた……あふ…」
瞬きする度にくっつきそうな瞼(まぶた)を瞬かせ、モソモソと動き始めた。
今日分かった事だが、祭月は眠りが深ければ深いほど、その分比例して寝起きが悪くなるようだった。
「ねむい…」
揺れながら、メロンパンを頬張る祭月。
「おい、パン屑落としてんぞ。寝るか食うかどっちかにしろ」
「ん゙ー…たべるー…」
「あ゙ーほらコレひけ。ズボンに落ちる」
何度注意してもボロボロと祭月のズボンに落ちていくから、見かねて自分のハンカチをひいてやった。
「おー珍しい。久しぶりに見たなー、瑠の世話焼きオカンスキル」
「誰がオカンだ」
「…モグモグゴックン、オカンキャラも良いよねー」
「訳わかんねー言ってんじゃねぇよ。てか口の周り、付いてんぞ」
「え、どこ?」
「左。あー違ぇそっちじゃねぇ」
「こっち?あ、取れた」
「ん」
よし、取れてる。
「…やっぱオカンじゃん」
「違う」
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