アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
胸の傷。
-
目が覚めると主の姿はなかった。
枕元にはメモと腕時計が置いてあった。
『おはよう。目が覚めたら、僕を呼んでね。』
……叫んだら聞こえるかな…?
「あ……主!!!!!!」
ドタバタと急いでこちらに来る足音が聞こえる。
勢いよくドアが開き、息を切らした主が入ってくる。
主の手には、赤色の十字マークが付いた箱が握られていた。
「…主、それは…?」
「あ、これ?ええとね、治療セットみたいなものかな。」
「どなたか怪我でもしたのですか…?」
「ん?治療するのは真空なんだけどな…ほら、胸の傷、見せて?」
少し怖いけど、言われた通りに傷を見せる…
「ほ、本当に僕の治療などしてよろしいのですか…?」
「全然大丈夫だよ、あ、ちょっと染みるかも。」
そう言いながら、手馴れた手つきで消毒や包帯を巻いてくれた。
「はい、終わり!…2時から出かけるから、準備しておいてね。」
そう言うと、僕の頭を優しくなでて、部屋から出ていった。
今の時間は1時ちょうど。
…準備…って言っても…何しよう…
そういえば…お腹空いたな……
まぁ、時間まで待っていよう。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
14 / 52