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若松さんと。
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目を覚ますと、黒髪のような茶髪の男の人が居た。
「……おはよう。」
「…だ、誰………」
「え…覚えてないのか…ほら、この前会った、洋服屋の店員」
「………あぁ…!!」
やっぱり、主と仲が良かったのか……この前していなかった眼鏡をしていたので、全く分からなかった…
「あ…あの…主は…?」
「あぁ、アイツは仕事。こんな真夜中の町医者なんて珍しいよな」
そう言われ、時計を確認すると午前2時を、指していた。
僕の生活リズムで言うと普通の時間になるが、他の人から見たら確かに真夜中の珍しい町医者だ。
「…えと……これから僕はどうすれば…?」
「んー…そうだな…あー…そう言えば、なんかアイツが飯作っておくからって言ってたなぁ…」
そう言うと、のろのろと部屋を出ていき、
数分後に主とは違った、とても安定感のある運び方で、ご飯を持ってきてくれた。
「ほら、早く席着きなよ」
何だかんだいいつつ、椅子を引いて待っててくれる。
「あ、ありがとうございます……」
「ん………いいから食べな…」
少し照れくさそうだ……
「いただきます。」
今日のご飯はホットケーキというものだ。
前に主と話したことがあって、食べてみたいと言ってたものだ。
「ん…甘くて…ふわふわ…」
「フフッ…何の捻りもない感想だな…」
少し笑いながら言う。
僕は少々ムッとしながら、何だかんだ話しながら食べた。
どうやら名前は、「若松 翡翠」と言うらしい。【翡翠のキャラ設定や名前の読み方は「主と主人公について」のお話にあります。】
「…さて…これから特に何もすることないんだけど…あ、本でも読むか?」
「あ、はい…」
そう言って、部屋を出ていき、数分後に山積みの本たちを持ってきてくれた。
「わ…物凄い量…」
「まぁ…何となくで持ってきた。こっから好きなの選んでよ。」
「分かりました…」
取るのにも一苦労な山積みの本の中から、僕は一冊の小説を取り出した。
そんなに文字も多くない上に漢字も難しくなく、僕でもちゃんと読めた。
色んな本を読んでいる間に、玄関のドアが開く音がした。
主が帰ってきたんだ………!
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