アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
学校。
-
何年か経ってから、僕は学校に入ることになった。
中学校だ。
小学校には行けないけど、若松さんと勉強したから皆に遅れてないはずだ。
ただ、ちゃんと話せるか…それが心配だった。
そんなことを考えていたら、家を出る時間になっていた。
「主!時間!遅れるよ!」
「えっ、あっ、待ってネクタイが!翡翠〜!」
そういいながら主は若松さんの元へ走っていく。
どうやら入学式から忙しくなりそうだ。
それからしばらくして、ようやく学校へ着いた。
クラス表を確認すると、5組だった。
緊張しながら教室へ入る。
ほぼ全員が揃っている状態だった。
視線が気になるが、急いで自分の席を確認し座った。
意外と教室内はざわついており、仲の良い雰囲気だった。
よく周り見渡してみると、その中に人形のように整った顔の男子がいた。
外を眺めている姿はとても綺麗だった。
それから何事もなく、入学式を終え、下校となった。
僕はどうしてもあの綺麗な子が気になって、話なんてろくに聞いてはいなかった。
話しかけたかったが、余裕がなくしぶしぶ下校する。
正門で主が待ってくれていた。
「おかえりー」
いつものような笑顔で迎えてくれる。
「ただいま……」
「ん?どうしたの?なんか元気ない…?」
「…いや…元気ないんじゃなくて…」
僕はあの綺麗な子の話を主にすることにした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
31 / 52