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この気持ちは。
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息を切らしながら、なんとか家に着いた。
元々体力のない僕は、玄関でへたっと座り込んでしまっていた。
なぜ先に帰ってしまったのだろうか。
自分でもよくわからない。
自分は穂ノ尾くんと帰りたくなかったのだろうか。
いや、そんな訳ない…
そう考え込んでいると、主が驚いた様子でこちらへ来た。
「おかえ……へっ?!どうしたの?熱でもある!?」
どうやら、僕は顔が真っ赤なようだ。
「少し…走った…だけ…」
疲れてついぎこちない感じで話してしまう。
「ほんとに?大丈夫?」
主はそう言いながらサラッと僕を荷物ごとお姫様抱っこをする。
小柄なのに意外と力はあることを忘れていた。
僕はそのまま自分の部屋のベッドに降ろされた。
「ほら、休んどきな?荷物は片付けておくからさ、」
「ありがとう……」
僕は穂ノ尾くんを見た時の不思議な気持ちを主に相談できずに、そのまま眠りについてしまった。
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