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穂ノ尾くんと僕の家族。
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それから、休みになって、
穂ノ尾くんが僕の家に来た。
「な、なんか凄いな…?」
「ん?そう…かな?」
「まぁ、上がって?」
「お…おじゃましまーす!!!!」
穂ノ尾くんがそう叫ぶと、ドタバタと走りながら二人が来た。
「あ、穂ノ尾くん?いらっしゃーい!!」
おそらく準備をしていたのだろう。
主は空の綺麗なティーカップを握ったまま玄関までやってきた。
「いらっしゃい、」
そう言って微かに微笑む若松さんは、
多分本人は隠しているつもりなのだろう。
地味にテンションが上がっていた。
普段なら微笑みもしないはずなのに。
僕らは主たちに案内されるがまま、綺麗に整頓されたリビングへ行った。
「はい、ここ座って?」
主はそう言うと僕らを椅子に座らせ、紅茶とショートケーキを出してくれた。
「よいしょっ…と……で、うちの真空と遊んでくれてありがとね」
「あ、いえいえ、こちらこそ…」
「それでさ……」
そこから数時間に渡り、主の質問攻めだった。
最後まで質問攻めをくらいながらも、帰る時間となった。
「お邪魔しました!」
穂ノ尾くんが元気よく言うと、
「またいつでもおいでねー!」
と、主はひらひらと小さく手を振る。
「あっ、そういえば!」
何かを思い出したように主は部屋にバタバタとかけていく。
「えーっと、迷ったらいけないから、ちょっと送っていくね!」
主にまた捕まりそうだと思って、
僕はそう言い、半ば強引に穂ノ尾くんを外に出した。
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