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酷。
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烏丸のところに来たはいいけど、顔合わせづら…
玲「か、烏丸…」
烏「おー、天使。谷口まで。なんだ?」
とにかくちゃんと謝らねぇと…
玲「ごめん!!あれ…さっきのこと…」
烏「あぁ、いやべつに気にしてねーよ」
玲「んで…宇瑠賀って奴のこと、おっさんから聞いた」
烏「谷口…余計なこと喋んじゃねぇよ。」
谷「すみません。」
ギロっとおっさんのことを睨む烏丸。
普通の奴なら怯むけど、おっさんはやっぱ違うみたいだな。
玲「あの…俺も探すから。だから諦めんなよ。」
烏「いいや、遠慮するわ。」
玲「な、なんでだよ!?」
烏「必要ない。」
玲「なんで!?諦めんなよ!!可哀想だろ…」
烏「そんなの俺が一番わかってんだよ」
暗い表情になった烏丸を見て
これは余計なことなのか
そうじゃないのか
わからなくなってしまった。
玲「わかってんなら…」
烏「うるせーな!!あんたには関係ねぇ!!」
玲「なっ…!?関係ないかもしんねぇけど、放っておけねぇし!!」
烏「放っておいてくれ…」
玲「無理!!そんな状況がずっと続いてて、死にたくても死ねない状況になってたら…どんなに辛いか…俺には少しだけどわかる気がする。
お前の大切な人なんだろ!?
死んだ証拠がないなら、お前が死ぬまで探してやれよ!!」
烏「…………」
玲「烏丸も辛いかもしれねぇけど、そいつはもっと辛いはずだろ!! 探してくれてるかも…って少しでも望みをもってたとしたら…。でもお前が実際は探してなかったなんて知ったら。 本当にそいつには何も無くなって…」
烏「わかってるっつってんだろ…」
谷「玲於?…もうやめよう?」
玲「おっさんは黙ってろよ。 おい、烏丸。もしお前とその宇瑠賀って奴が逆の立場だったら…そいつは烏丸のことを探すのを諦めたと思うか?」
烏「っ…」
玲「俺はもしおっさんがそういう状況になったら、どんなことがあろうと諦めない。」
烏「ほんと似てるよ、あんた。」
玲「俺はそいつのことそんな知らねぇけど、きっと待ってると思う。」
烏「………。」
玲「探す気があるなら明日の11時、おっさんの家に来い。待ってる。」
烏「…………。」
ずっと黙ってる烏丸。
相当酷なことをしてるってことはわかってる。
わかってんだけどさ…
なんかこのままにしておくわけにはいかない。
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