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仲良し?
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俺…よく考えたら本当の家族のことなんも知らねぇな。
俺にはちゃんと親がいるのか?
そりゃ産んだやつくらいはいるだろうけど
兄弟とか…いるのかな。
もしいたとして、俺みたいに捨てられたりしてなくて
家族と過ごしていたら…
そう考えただけで気分が悪くなってきた。
「玲於?」
「…んぁ?」
「どうしたの?具合悪い?」
「いや…なんでもねぇよ。」
施設側にも聞いたことがない。
寧ろ興味がなかった。
そういや…おっさんの親とかはどんな奴なんだろう。
生きてはいないんだろうな。見たことないし。
烏丸のも…ないな。
よく考えてみると
自分のこともおっさんのことも
周りの奴らのことも
あんまよく知らねぇな。
珀「珍しいな、割といつも聞こえる声がしない。」
玲「うるせぇな。いいだろべつに。」
谷「ほらほら、玲於。そんな怒らなくてもいいでしょう?仲良くしなさい。」
玲「…なんだよ。」
ムカつく。
烏「そうだ、谷口。少しの間 俺と珀をここにおいてくれねーか?珀がある程度落ち着くまででいい。」
谷「構いませんよ。」
烏「さんきゅ。」
なんだよ。まだここにいるのか、こいつ…
ちらっと珀のことを見た。
……やっぱ俺ってまだ餓鬼かも。
ふと見た珀の顔は
少し不安そうだった。
これくらいべつにいいし。
おっさんとはこれからずっと一緒にいるんだし
何週間かくらいいたって…。
あーもうなんなんだよ!!
こいつの存在がイライラする!!
珀「クロ。俺はやだ。」
烏「だめだ。ここにいた方が俺の組のところより色々と充実してる。」
珀「嫌だ。」
烏「…少しの間だけだ。我が儘言うな。」
珀「嫌だ。この玲於って奴、なんかうぜぇ。」
玲「は!?」
烏「あのなー…」
玲「俺だってな!!てめぇといるとイライラすんだよ!!」
谷「こらこら落ち着いて…」
珀「はぁ!?なんでだよ!?てめぇの方がうぜぇから!!」
玲「俺はなんもしてねぇだろ!!ふざけんなよ!!こっちが我慢してやろうって思ってたのに!!」
珀「我慢なんてしてもらわなくたって、べつにいいわ!!」
烏「ぁぁあ!!どっちが喋ってんのか似すぎててわかんねーんだよ!!両方黙れ!!」
谷「はいはーい。落ち着こうねー。」
2人のおっさんに止められ
2人のガキンチョが黙る。
ったく。なんだよこいつ。
まじムカつくんだけど。
烏「お前らな、仲良くしろとはもう言わねーから 喧嘩はすんな。うるせーから。」
谷「出来れば仲良くしてほしいけどね。」
玲・珀「「無理!!!!!!」」
こんな奴と仲良くなんかできるかよ!!
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