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腕の中。
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このまま孤児院にいるより
いっそこのおっさんのところに来てしまえば…
楽しく過ごせるんだろうか。
どうせ今のままでも楽しいことなんてねぇし…
「おっさん…。」
「ん?」
「…おっさんのとこに…住むことにする。」
「そうか!!よかった。ありがとう。」
満面の笑みを浮かべ
俺に抱きついてくる。
「や、やめろって!!そんなくっつくな!!」
「ごめんごめん。つい…」
「……ったく。」
「これからよろしくね。玲於君。」
「あ、あぁ…よろしく…」
「そうだ、ひとつ条件がある。おじさんと住むことになった以上、もう悪いことは禁止。」
「…わ、わかったよ……」
よし♪と言い、また俺の頭を撫でる。
何故だろう
おっさんに触られんのは嫌じゃない…
寧ろ心地いい…
「それにしても君は、本当に綺麗な顔をしているね。赤ん坊の頃から整った顔してたもんね。」
「んなことねぇし…。お、おっさんだって…」
「ふふ…なに?褒めてくれるの?」
腹立つ…このニヤニヤしてるときの顔。
にしても本当におっさんは
イケメンって感じで
大人の雰囲気っつーか、フェロモンむんむんっつーか。
髪はオールバックで
イメージ的にはクールな感じで…。
モテそうだ。
大人の男!!って感じだ。
なんかわからんけど
エロい感じもするというか…
女がすぐ抱いてって言いそうな…そんな感じ…
金持ちの女でも一緒に歩いていたら絵になりそうな感じがする。
「君と出会った時は驚いたよ。寒い日で周りも暗くなっているのに、辺り一面を明るくしてしまいそうなほど 綺麗な顔で笑っていたんだよ。」
「そ、そんなん知らねぇし…」
「絶対この子は幸せにならなきゃいけないし、他人も幸せにできる子だって その時は思った。」
「………。」
「だからね、絶対幸せになれるようにしてあげるから。と、いうことで まず明日は服を買いに行かなきゃね。」
「服ぐらい自分のあるし…」
「だめ。普通の服を着なさい。そういうのを着るのは悪い子くらいだよ。あと、髪色も黒にしなきゃね。学生だから。」
「めんどくせぇ…」
「いいから。」
「……はい。」
住まわせてもらってる以上
ある程度言うことは聞いとくか。
〜翌日〜
「玲於!!そろそろ起きなさい。」
「……ん…」
「…はぁ…何度呼んでも起きないんだから…」
…チュッ
「…っ!?な、なにすんだっ!?」
「何って…起きないからほっぺにキスしてみただけだけど?」
「気持ち悪いだろっ!!!」
「起きないのが悪いよ。ほら、早く行くよ。」
「……。」
まだ昼だし…いつもは寝てる時間だから眠い…。
うとうとしながら俺は準備をする。
でも眠気に勝てなくて
そのまま布団の上に倒れまた眠ってしまった。
「あーぁ…また寝ちゃったの?…可愛い寝顔なんだから。」
「スー…スー…」
「………年的に…犯罪になっちゃうかな?…手なんかだしたら。」
「スー…スー…」
「可愛いけど、我慢我慢。ほら、起きなさい。」
「ん…ねむ…ぃ…」
「…そんな顔して……あまりおじさんを困らせちゃいけないよ。」
「まだ…ねよ…。…おっさんも…」
「…?一緒に寝る?」
「…うん……」
「困ったなぁ。」
なんとなくしか意識がない中
おっさんの温もりを感じた。
そして布団をかけてもらい
一緒に眠った。
まぁ寝てたのは俺だけかもだけど。
あったけぇ…
おっさんの心臓の音が聞こえる…
気持ちいい…
おっさんは腕枕をしてくれて
頭を撫でていてくれる。
餓鬼の頃に甘えれなかった分、おっさんに甘えてみる。
なんだかおっさんの温もりは落ち着けて
何時間でも眠れる気がした。
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