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男だし…。
-
ほんと落ち着く。
この感じ。
あったけぇ。
そんなことを思っていたら
ふとあることが気になった。
「おっさん…てさ…、ホモ?」
「ん?いや、違うよ?これまでは普通に女性とだけだった。」
「じ、じゃあ…なんで…」
「なんでキスするかって?何度も言ってるでしょ。君が可愛いからだよ。」
「可愛いからって…」
「んー…ただ可愛いっていうんでもなくて…なんて言ったらいいのかなぁ。いちいち腹立つくらい可愛いっていうか…」
「は!?」
意味わかんねぇ。
いちいち腹立つくらい可愛いってなんだよ?
「なんていうか、噛み付いてくるくせに甘えん坊で…甘えてくる時の顔が犯罪級に可愛くてね。…つい、手を出したくなるんだよ。」
「まじで意味わかんねぇし…。変な奴。」
「それはね、おじさんだけがわかればいいんだよ。そんなことよりほら、寝なさい。」
「……うん。」
心地好い温もりの中、俺はまた眠った。
そしてしばらくして
寒くなって起きた。
……あれ?
「おっさん…?」
おっさんが隣で寝てたはずなのにいない。
1人で寝てたら異様に寒く感じる。
あんなにあったかくて気持ちよかったのに
おっさんがいないだけでこんなに変わるもんか?
なんか…寒いだけじゃない気がするのは気のせいか…?
っつか、今何時?
ふと部屋にある時計を見ると
もう17時を過ぎていた。
めっちゃ寝てた気がするのに
そんなに時間は経ってない。
…まぁいいや、目 覚めたし起きるか。
リビングに行ってもおっさんがいない。
どこ行ったんだ。おっさん。
テーブルの上には置き手紙があった。
読んでみると…
~~~~~~~~~~
おはよう。
おじさん、ちょっと仕事で呼ばれちゃってね。
そんなに時間はかからないと思うんだけど
でかけてくるからね。
冷蔵庫の中におかず用意してあるから
温めて食べるんだよ。
好き嫌いせずにちゃんと食べてね。
全部食べられてたら帰った時に御褒美あげるから。
いってきます。
~~~~~~~~~~
なんだよ。いねぇのか。
って、飯食えたら御褒美とか
まじで餓鬼扱いしてんじゃん。
腹立つ。
まぁ腹減ったし食お。
冷蔵庫をあけ
見てみると
大きな皿にサラダとピーマンの肉詰めがのっていた。
「…げ…。」
あいつは俺の嫌いなもんまでわかるのか…?
ピーマンとか…無理…。
でも腹減ったしなー…
肉のとこだけ…食えばいいか…
テーブルに運び
ご飯をよそって
箸も持ってくる。
「…いただきます。」
これ、おっさんが作ったんかな。
肉だけをおかずに飯を食った。
皿に残ったピーマン。
これ全部食べれてたら何をくれるんだろう
と、少し気になった。
結局気になって仕方がなかったから
全部食うことにした。
苦手なピーマンを全部口に含んだその瞬間
ピーマン独特の苦味が口いっぱいに広がった。
「おえっ…」
不味い。
不味すぎる…。
これでおっさんがまともなもんくれんかったら
殺してやる!!
用意しておいたオレンジジュースで
ピーマンを丸呑みした。
オレンジジュースとピーマン。
これまた最悪な組み合わせ…。
「きもちわりぃ…」
こんなもんを用意したおっさんに
また腹が立った。
皿を見つめイライラしていると
ガチャっと扉が開いた音がして
おっさんの声が聞こえた。
「ただいまー。」
「………っ」
キッとおっさんを睨みつける。
「お!!全部食べれたんだね。そんな怖い顔してもだめだよ?好き嫌いすると体によくないからね。」
「ピーマンとかまじありえねぇんだけど。」
「よしよし。よくできました。」
床に座っていた俺の顎を強引に上に引き
まだスーツのままで鞄も持ったままのおっさんがしゃがんで
俺の目を見つめた。
あ…しまった…。
またこの目だ…
この目に捕まったが最後、俺はおっさんの目から視線を外せなくなる。
そして案の定、またキスをしてきた。
「ん!!んんんっ…!!」
「………。」
またくっついては離れくっついては離れ…
すぐに俺は頭の中が真っ白になり、顔はどんどん熱くなっていく。
「ん…ふぁ…んん……」
力が入らなくなり
そのまま後ろへと倒れていってしまう。
頭をぶつけないようにそれをおっさんが支えてくれて
少しずつ床に体がついていく。
ちゅっくちゅっと可愛らしい音をたてながら。
「はぁ…ん………」
「いい子だね。ほら、御褒美だよ。嬉しいでしょ?」
「ん…、う、うる…せ……んん」
おっさんとのキスはどんどん濃厚になっていき
えろくなっていく。
頭がくらくらする。
たったこれだけのことなのに。
「気持ちいいかい?」
「…ぅ…ん……はぁ…」
「それはよかった。」
なんでこんなこと
とは、思っているのに
何故かやめられない。気持ちよすぎだから。
「ほんとに可愛いね。」
「………っ…!?」
耳元で囁かれ少しビクッとなった。
「ふふ、ほんと可愛い。耳がいいのかな?君は。」
「や、やめっ…んっ…!!」
ぺろっと耳朶を舐められ
変な声が漏れる。
女みたいに感じてんのか、俺は…
攻められてドキドキして
感じてる…?
いや、そんなわけねぇし。
俺、男だし…おっさんも男だし……。
「ちょっ!!あっ…や…や、め…」
「んー…困ったなぁ。どうしたらいいのかな。」
甘噛みされたかと思ったら
耳の縁をいやらしく舐められた。
体がびくびくしてしまう。
おっさん…なんでも上手すぎる…
体が制御できない。
そんなんになってる俺を見て
おっさんはずっと
んー、困ったなぁ。どうしたらいいのかなぁ。
いやぁ困った。
と言っている。
何を困ってんだよ。
困ってねぇで
この状況をどうにかしてくれよ。
「君はキスが好きそうだったから、御褒美のつもりだったんだけどね。そんな声出されたら可愛いすぎて、おじさん止まらなくなってしまいそうだ。」
「は、はぁ?」
「どうしようかな…どうしてほしい?」
「ど、どうしてほしい…って…言われても…」
「正直、耳とかキスとか気持ちいいでしょ。」
「そ…それは…。…まぁ…」
変なことを聞かれて余計にドキドキしてしまう俺。
なんて答えていいかわかんねぇ…
ぶっちゃけ、気持ちいい…
けどやっぱ、男同士でこんなんすんのはおかしい…
どうしたらいいんだ…?
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