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ドSなおっさん2号。
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結局俺は今から明日の12時まで。という約束で
曽根田組に預かれることになった。
何故曽根田組総長がこんなに俺にこだわるのかはわからない。
けど、たった1泊。
俺の気持ちが変わるわけでもないのに
曽根田組に来るというので
総長は満足そうだ。
柄の悪さから絶対に想像もつかないであろう
満面の笑みで。
「さぁ、俺の天使♪行こうか♪」
「は、はぁ…。」
あまりのテンション高さに俺の顔は引き攣る。
目つきが悪くて
こんな奴と目が合ったら
誰でもすぐ逃げてしまいそうなくらいなのに
今じゃ鼻歌まで…。
やがて、組のアジトらしきところに着き
中へと招かれる。
こっちもやっぱ馬鹿でかい家だ。
「我ら曽根田組時期総長候補の国塚 玲於だ!!手厚くもてなせ。」
「「はい!!」」
こっちもおっさんのところと同じで
総長が何か言うと必ずいっせいに返事をする。
いくらもてなされても俺はおっさんの組にいるけどな…
早く明日になれ…
慣れてないところはどうも苦手だ…
はぁ…とため息を吐くとすかさず
「大丈夫?俺の天使…。疲れてる?」
「いや…べつに…」
異様なまでに距離が近い…。
むさくるしいおっさんだな…。
「何かあったら言ってくれ!!なんでもする!!」
「いや…べつにいいっす…」
こっちは俺に異様に尽くそうとする。
それに俺は苦笑いしかできなかった。
そして、ひたすら尽くされ夜になり
豪華な飯を食わされ…
酒までのまされ…
俺は少し酔ってしまった。
それに加え腹もきついせいか
眠くなってきてしまった。
「眠いか?」
「大丈夫っす…」
「離の部屋に布団敷いてあるから、案内するよ。」
「…それはどうも…」
眠い目を擦りながら、ふらふらとあとをついていく。
そこはさっきまでいた部屋よりもだいぶ離れたところにある和室で
畳の上に布団が2人分用意されていた。
ーーーーパタン
「え?」
襖のしまる音がした。
俺は嫌な予感がして、振り返ることができない。
近くには誰もいない一室。
そして布団が2人分…。
俺の後にはおそらく俺のことを天使天使と言っていた曽根田組総長がいて…。
一瞬にして目が覚め、血の気がさーっと引いていく。
恐る恐る振り返ると。
無表情の総長が俺を見下ろしていた。
「ちょっと…俺っ!!やっぱ眠くないんで…もうちょっと飯食ってきます!!」
と、その場から逃げようとした。
…が、襖の前に総長が立ちはだかる。
「天使…俺は…あんたが好きだ。」
「は?」
「一目惚れした。」
「いやいやいや、そんな冗談面白くないっすよ。」
笑おうとする俺の口はぴくぴくと引き攣っている。
「俺の組に入ってくれ!!欲しいものならなんでもやる!!だから!!」
「ちょ!?いらねぇし!!こ、こっち来んなっおっさん2号!!」
「頼む!!なんであいつのところにあんたみたいな天使がいる!?俺のところに!!」
「いやっ!!いいって!!わっ!?」
おっさん2号の勢いに押され
布団の上に座り込んでしまう。
「どうしても…俺のところに来る気はないか?」
「は、はい…申し訳ないっすけど…俺は。」
「だったら…天使…あんたを虜にしてやろう。」
Sっ気むんむんって感じでおっさん2号がニッと笑った。
それを見てゾッとした俺は何とか逃げようと後ずさる。
まぁ、逃がしてくれるわけもなくて
そのまま左手首を掴まれた。
「離せ!!」
「怖いか?」
上から見られてるような感じに腹が立った。
まぁ上の立場の人なんだけどさ…。
あいてる右手でおっさん2号に殴りかかる。
が、これはもうあっさりと止められた。
「あんたね、違う組のもんにそんな簡単に殴りかかるのはよくないと思うぞ。下手したら組全体の問題になる。」
「だ、だったらそんな寄ってくんなよ!!」
「仕方ない。普通に寄っていっても嫌がるだろ?」
「そりゃ…そうだけど…」
「さぁて、あんたはどうされんのが好きかな?」
「ちょっ…!!」
おっさんよりは高いけど
おっさん2号の低い声が耳元で響いてくすぐったい。
思わず肩がピクッと揺れた。
「へー、こういうのでも…ふーん。」
「な、なんだよ!?」
「べーつに。」
「あっ…!?お、おい!!」
舌先でツーっと耳の縁をなぞられ
ピクピクッとまた肩が揺れる。
「耳、弱いんだな。」
「ち、ちげぇっ!!」
「違わないだろ。少し触れただけで、あんたの体ぴくぴくしてんぞ?」
「してねぇよっ!!」
「さぁ、いつまで否定できるかな?」
悪そうな顔をして微笑むおっさん2号。
やばい、こいつドS…。
きっと俺が狂うまで攻められる。
「そうそう、それとさ。俺、あんたから見たら確かにおっさんかもしれんけど そんな年いってねぇし。おじさん呼ばわりはやめてくれな?」
「てめぇなんかおっさん2号で充分だ!!」
「せめて、烏丸って呼んでくれないかなー。て・ん・し♪」
「わ、わかったからっ!!そんな近くで喋んなっ!!」
俺が苦手な部分を使って
言う事をきくように仕向けられる。
おっさんと出会ってから既にいろんなことが起こってるけど
おっさんにしろあの時の二人組にしろ…こいつにしろ…
なんでこうも俺は男に襲われんだよぉぉぉぉお!?
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