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玲於の気持ち。
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ふと目を開けると、目の前には烏丸の顔。
あれ…なんでこいつが俺の目の前に…?
なんで…一緒に寝てんだ?
俺は…何してたんだっけ…?
「………ぁ…。」
自分がされたことが一気に映像化して頭の中でぐるぐるする。
かぁっと顔が熱くなり
心臓が破裂するんじゃないかというくらい高鳴る。
俺…俺……
烏丸ともヤっちゃった!?
しかも…あんな…。
あわあわと自分の頭をくしゃくしゃにしながら
ひたすら慌てる。
男相手じゃぜってぇしないことをやって。
それがおっさんとしたときよりも気持ちよくて。
狂って…。
あまりの恥ずかしさに言葉も出ない。
そんな状況の時、パッと開いた鋭い目に見つめられ
焦っていた俺はもっと動揺してしまう。
起き上がり、こちらを見つめる
深い暗闇のようなその瞳は俺を捉え、恐怖さえ与える。
蛇に見つめられたカエルのように 俺は動けず、
ただ見つめ返すしかできない。
「起きたか。」
「………。」
鋭い目のせい…というのもあるが、昨日のことがあったから余計に…言葉が出てこない。
「どうした?」
「………。」
「俺の組に来るよな?」
「あ…」
「お前は天使だ。俺のところに来い。」
「俺は…」
昨日のは…確かによかった…
烏丸とのセックスは今まで以上…これから一生ないんじゃないか…というほどに…。
でも…俺は…
「来るよな?お前が望むなら毎日、昨日みたいに尽くしてやる。」
いや…それは尽くしてるってことになんねぇと思うけど…。
「俺はおっさんのところに戻る…」
「なんで?」
「俺は…」
ちゃんと言って、おっさんのところに帰らなきゃ。
「俺は?」
「今俺が生きてるのはおっさんのおかげだし。おっさんは命の恩人だから…」
「そんなん…」
「それに!!…俺は、おっさんが好きだ!!」
「………。」
「だから!!俺はおっさんのところに戻る!!」
言ってやった。
俺の本当の気持ち。
そうだ。俺はおっさんが好きだ…。
おかしな話かもしれないけど…
男だけど…
烏丸にあんなことされて
狂うほど気持ちよくなったけど
おっさんへの気持ちは変わらなかった。
やっとハッキリした。自分の気持ち。
「だってよ。」
「…?」
はぁ…と小さいため息を吐いて、烏丸は襖の方へ振り向いた。
ゆっくりと開いていく
繊細な絵が描かれている襖。
その奥から現れたのは
言うまでもない。
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