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玲於の幸せな時間。
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背が高くて、イケメンで
だけど独り身のおっさん。
ずっとモヤモヤしてて…烏丸とのことでやっとハッキリした。そしておっさんの姿を見て改めて実感した。
俺、やっぱりおっさんのことが好きだ。
「お、おっさん!!」
「玲於。帰ろう。」
ニコニコと笑うおっさん。
でも、ふと烏丸の方を見たおっさんは
前に見た時と同じ鬼のような顔をしていた。
「そんな顔で見んなよ。」
「困りますね。こういうことをされては。」
「まだ俺は諦めてないから。」
「それは勝手ですが、今後このようなこのはやめてください。次やったら…保証はしませんよ?」
わかったのかわかってないのか。
烏丸は鼻で笑い、おっさんから視線を外した。
おっさんは目を細め烏丸を見て
そして俺の手を引き、帰り始める。
誰が見てもわかる。
俺を見てる時はニコニコしてても
確実に怒ってる。
負のオーラが…。
「おっさん…?」
「君はね、もう少し気をつけた方がいいよ。」
「…ごめんなさい。」
「帰ったらちゃんと話そうね。」
「はい…」
怒るならちゃんと怒ってくれよ…
ニコニコされると余計にこえーし…。
おっさんは俺の手を引き、時々ニコニコ笑う。
そして、おっさんの家に着いた。
きっと中でがっつり怒られる…。
中に入って、おっさんの部屋に行って座った。
「…ごめんなさい。」
「君はね、本当に可愛いんだ。だからもっと気をつけて…。」
「はい…」
チュッ
軽いキス。
唇と唇が触れるだけのキス。
たったそれだけで俺の顔が熱くなる。
心臓の鼓動も早まる。
これくらいのことでこうなってしまうのは、相手がおっさんだから…。
「ありがとう。」
「え?」
「君の告白。嬉しかったよ。」
「…っ!!あ、あれはっ!!そのっ!!」
「俺も玲於が好きだよ。」
熱くなった顔がもっと熱くなって
心臓ももっと高鳴る。
「本当はやめておこうって思ってたんだけどね。年の差がかなりあるから…。」
「……。」
「でも君にあんな事言われちゃったから、俺も素直でいることにしたんだ。」
「あ、あんなこと?」
「君の告白だよ。もう玲於は誰にも触らせない。好きだよ、玲於。」
おっさんの真剣な目。
真っ直ぐ俺を見つめて好きだと言われて。
俺は恋が実った女子のような気分になった。
ひたすらドキドキして、何故か緊張してる。
「玲於。俺と付き合ってくれますか?」
「…うんっ!!」
にこっと微笑みながら問いかけられ
俺は返事をすると同時におっさんに抱きついた。
なんだろう。
この胸いっぱいになる気持ちは。
こんなの初めてだ。
なんかわからないけど…
幸せ。
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