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おっさんは甘えたい。
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俺を優しく抱きしめてくれるおっさん。
おっさんに抱きしめられると妙に暖かくて、気持ちよくて。
不思議な気持ちになる。
俺が今まで生きていた意味がやっとわかったみたいな…そんな感じ。
簡単に言えば幸せ。
今まで色んなことをしてきたけど
おっさんと出逢ってから、沢山の幸せを手に入れた。
ただ一緒に飯を食っているだけで
ただ一緒に寝るだけで…
俺は幸せでいっぱいになった。
それに抱きしめられたり、キスなんかされたときにはもう…
言葉がでないくらいドキドキして幸せな気持ちになった。
その度に俺はあのときおっさんと出逢えてよかったと思う。
「玲於。好きだよ。」
低い声が耳の奥で響いて
俺の頬を赤く染める。
おっさんの目がじっと俺の目を見つめて
俺はおっさんの目から視線を逸らすことができないのもずっと変わらない。
深く透き通ったおっさんの瞳。
きりっとした目で見つめられると
俺はいつも動けなくなる。
最初の頃よりもずっとおっさんに甘えてる。
なんでもおっさんを頼って、甘えて。
心做しか、前よりもずっと心が軽くなった気がする。
最近の一番の幸せは
おっさんが甘えてくる時。
どんなに酒を呑んでも滅多に酔っ払わないおっさんだけど
疲れてる時とかはたまにだけど酔っ払う。
そのとき俺に甘えてくるおっさんを構ってるとすっげぇ幸せな気持ちになることに気付いた。
最初に甘えてきたときから
どうにかしておっさんを酔っ払わせようと
俺は必死。
けど、現実は甘くはなくて
そんなことは本当に滅多にない。
今日のを合わせてまだ2回目。
滅多にないこの機会を
俺は楽しむことにする。
ーーーーーーーーーーー
やけ酒かなんなのか。
数え切れない程の酒を呑んで
べろんべろんになったおっさん。
頬が赤くなって
目がとろんとしてる。
こんなん、まじで滅多に見られねぇし!!
写真とりてぇ…
さっき撮ろうとしたらカメラぶん投げられて壊れたし…。
携帯は隠されるし…。
くそ…おっさんの弱みが…。
「れーおっ。」
「なんだよ?」
「キスしていい?」
「ばっ!?おっさん!!皆の前でやめろよ!!」
浴衣みたいなのを着てて
でも着崩れしてて肩のところが大胆にはだけてる。
そんなおっさんは俺が拒んでも近寄ってきて抱きついてくる。
それを見ている組員達はただ笑ってる。
普通は驚くだろう…が、酔っ払っているからこうなっているんだ。とでも思っているんだろうか。
「玲於〜、愛してるよ。」
「わ、わかったから!!部屋行くぞ!!」
「なに?おじさんを部屋になんか連れて行って、あんなことやこんなこと…してくれるの?」
「ば、ばかじゃねぇの!?酔っ払いじじいが!!!ほら!!早く立てよ!!」
「はいーはい。」
ったく…、冗談キツイって…。
俺らが付き合ってんのは内緒なんだからさ…酔っ払ってても少しは気をつけてくれよ…。
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