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幸せ。
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おっさんはぐっすり眠っていて
その顔を見ているとまた幸せな気持ちになっていく。
安心しているような顔をして
気持ちよさそうに眠ってる。
こう見えて…総長やってんだよな…
こんなんじゃ、とてもそうは見えねぇ…
でもおっさんの怒った時の顔を見た時は納得したけど。
そろそろ俺も寝ねぇとな。
ちょっと酒臭くて、風呂上りだからシャンプーの匂いもするおっさんを軽く抱きしめて俺も眠りにつく…
ーーーーーーーーーーー翌朝
「ん〜…」
おっさんの唸り声で目が覚めた。
「おはよ〜」
「おはよう…玲於…。」
「二日酔い?」
「うん…頭痛い…」
「だからあんま飲むなっつったのに。」
「いや〜ちょっと呑みたい気分だったんだよ…失敗失敗…」
苦笑いをしながら
余程頭痛が酷いのか頭をおさえてる。
二人共、裸で布団の中に入ったまま。
「ん〜、悪いけどもう少し寝ててもいいかな?」
「それはいいけどさ、服着ろよ。風邪引く。」
「ん?あ…あれ?なんで服着てないんだっけ?」
「何も覚えてねぇの?おっさん、昨日暑いって脱いでたけど。」
「…そうなんだ。覚えてないや。まぁ、このままでいいや。玲於はご飯食べてくるかい?」
やっぱおっさんは酔っ払ってない時はあまり甘えてこないのか?
一緒に寝ようとか
そういうのは何も言わないで俺のことを気にかけてくれる。
今のおっさんももちろん好きだ。
俺のことを大切にしてくれてるって感じがする。
けど、たまには俺だって甘えられたい。
甘えたい時もあるけど。
「お腹空いてたら食べておいで。もう朝御飯はできてるはずだから。」
「まだいい。……おっさんと…寝る。」
「そっか。わかったよ。」
おっさんは満足そうににっこり笑った。
酒はいってないときでも甘えられてぇな。
なんて少し思ってみる。
おっさんはそっと俺を抱き寄せ、また眠る。
あったけぇ…
飯を食うのも風呂に入るのも
何もしなくても生きていけるなら
ずっとこのままでいいな…
幸せ。
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