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天井の扉。
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…ん?なんか騒がしい?
上からドタドタと走り回る音や
なんと言っているかはわからないが大声が聞こえる。
そのとき天井にある扉が開きハシゴが降りてくる。
そこから降りてきたのは
「…っ!?」
「久しぶりだなー。」
あのときおっさんの部屋に来て俺を襲った黒スーツの2人組。
一瞬にして血の気が引いた。
あのときを思い出して。
あの後ショックから立ち直ってそのショックが怒りに変わった。
けど、実際また目の前に現れると
やられたことがフラッシュバックして体が動かなくなった。
これがトラウマってやつ?
「ま、また…お前らかよ…」
男の1人がハシゴを外し天井の扉を閉めた。
少し明るくなった部屋がまた真っ暗になる。
それと同時にとてつもない恐怖が俺を襲う。
やばい。
このままじゃ…。
きっとまた同じことをされるんだ
そう思うと怖くて仕方がない。
真っ暗の部屋。
逃げ道なんてどこにもない。
大人しくおっさんのところにいればよかった…
…今更後悔したって遅いよな。
下手したら俺は一生、この状況が続くのかもしれない。
おっさんがこんな所、探し出せるはずなんてない。
恐怖という感情の次は
絶望感に襲われた。
体が震える。
どうにか止めようとしてるのに止まる気配が全くない。
「お楽しみの時間だぜ?餓鬼。」
「そろそろ退屈してただろ?」
2人の声がどんどん近づいてくる。
何も無いこの部屋で隠れることができるはずもなく
ただ近づいてくる声から少しずつ遠ざかっていくことしかできない。
「どこにいるのかなー?」
怖い…。
こっちに来るな…。
「どうせ逃げれねぇんだから諦めろよ。」
来るな…
「ここかー?」
「…っ!!」
しまった!!
1人に集中しすぎてもう1人が近くにいたことに気付かなかった!!
「やめろ!!」
「いたいた。」
「触んじゃねぇ!!」
「暴れんなよ。」
男2人に腕を掴まれ
振りほどこうと思っても力に敵わない。
「嫌だ!!」
「うるせぇな!!」
「いっ…」
腹を殴られ膝が床についてしまう。
そのとき、再び天井の扉が開き光が差し込んだ。
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