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入れ替わった後。
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「……。」
やけに寒い。
ふと自分の体を見ると、何故か服を着ていない。
「…ん?……あぁ…なるほど。」
目を覚ますと本当に烏丸の体になっていた。
引き締まった、自分よりも少し若い体。
立ち上がるといつもより少し目線が低くなった気がする。
酷い頭痛。
普段は滅多にない、二日酔いの感じがする。
とりあえず用意してあった服を着て
ふらふらと屋敷の中を歩く。
「おはようございます!!」
烏丸の舎弟たちが深々と頭を下げ、朝の挨拶。
「おはよう。」
「…!?!?」
挨拶を返すと驚いた顔をし
こそこそと何か話している。
「おい、総長が挨拶返してくれたぞ…しかも笑顔で…」
「なんかいいことでもあったんすかね…」
あー…そうか、俺は今烏丸なんだったね。
すっかり忘れてた。
これは下手に行動できませんね。
さて…どうしましょうか。
ーーーーーーーーーーーーその頃、烏丸は。
(やべぇぇぇえ!!天使が俺に腕枕されて寝てるーー!!)
「ん…おっさん……」
…ちっ
なんだよ。
寝言まで谷口のことかよ。
まぁ…いいか。
今は俺が谷口だし。
「おっさん…寒い…」
ん、起きたか。
「寒い?」
「寒いー。」
まだ完全に起きていない目を無理矢理こじ開けて俺を見つめる。
谷口はいつもこう言われてどうしてるんだ?
…ギュッ
「………。」
俺の胸にすり寄って、まるくなる天使。
いやー、たまらん。
俺はそんな状態の天使を優しく抱きしめた。
やっぱ可愛いわ。天使。
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