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諦め。
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「ちょっと待てって!!」
冷たい目で睨まれ体が硬直する。
また前みたいにされるのか…?
怖い…
けど、烏丸のこと…ほんとに嫌いではない。
普通に人として、強くていい漢。
おっさんには負けるけど。
でも、こういうことはしたくねぇ。
「ひっ…」
おっさんの容姿で襲ってくる烏丸。
変な気分だ。
このまま身を委ねてしまいそうで怖い。
顔体全部おっさんだけど
目が…烏丸だ…。
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嫌われたくない。けど嫌われたい。
奪いたい。抱きたい。
このままでいたい。
色んな感情が頭の中でぐちゃぐちゃになる。
赤くなってる玲於が可愛い。
また狂わせたい。
縋らせたい。
俺を欲しがれ。
「いっ…!?」
首筋に噛み付いて、少し血が滲む。
いい匂いがする。
たまらない。
…とまらない。
「あッ…や…」
貪るように舐めたり噛んだり。
その度にでる甘い声がたまらない。
「やだ…烏丸…やめてくれよ…」
泣いてる…?
一瞬、嫌われたくない。
そう思った。
矛盾してるぞ俺。
どうした、こんなぐちぐち悩む男じゃなかったはずなのに。
キモイな。
「すまん。」
「……え…?」
「多分日付が変われば元に戻る。寝るぞ。」
「お、おう…」
くそ…。
布団の中に入り玲於に背を向け目を閉じた。
これでもう終わりだ。
もう二度とこんなに長い時間、玲於と一緒にいられる日はこない。
でもまだきっと俺は諦められない。
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