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頭痛。
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TVを見てぼーっと
空を見てぼーっと
おっさんと烏丸の顔を見てぼーっと…
「何じろじろ見てんだよ?」
ぼーっとおっさんの顔を見ていたらキツめの口調で話しかけられた。
「え!?あ、いや…なんでもねぇよ…」
いつものおっさんならきっと…
どうしたの?
とか
大丈夫?
とかやんわりした口調で話しかけてくれんだけどな。
中身が烏丸じゃ、仕方ない。
にしてもいつ戻るんだか。
「そうだ。玲於、少し散歩に行こうか。」
見るからに悪そうな見た目の烏丸から
やんわりした言葉がでてきた。
「う、うん…べつにいいけど。」
やっぱ慣れねー…この感じ
おっさんと烏丸と俺は一斉に立ち上がり
玄関に向かおうとした。
その時何故か烏丸の足は前へと進まなかった。
「…?烏丸?」
「………すまん…俺…ちょっとパス…」
「…?」
「なんか…だめだ……」
頭をくしゃっと片手で掴み
眉間にシワを寄せている烏丸の様子が
明らか変。
珍しい。
いつもなら
天使と散歩ー♪とか言ってついて来そうなのに。
「…あた…ま…が……」
バタンッ
「烏丸!?」
烏丸…いや、おっさんの体は膝から崩れ落ちていった。
倒れた烏丸は息はしてる…けど、意識はない…っぽい。
「おっさん!!救急車!!」
振り返りおっさんに向かって叫ぶ。
…と
おっさんも頭をくしゃっと片手で掴み眉間にシワを寄せていた。
まさか。
そのまさかだった。
「れ…お……」
烏丸の体も膝から崩れ落ちた。
バタンッ
と、大きな音をたて
床に倒れた。
「おっさん!?おい!!おっさん!!」
揺さぶっても目が開かない。
どうしよう!?
救急車!!呼ばなきゃ!!
…あ、でも…ヤクザって救急車とか呼んだらまずいのか?
逮捕とかされねぇよな!?
どうしよう…どうしたらいいんだ!?
でも…呼ばなきゃ 死んだら元も子もない!!
焦って携帯を取り出し
番号を思い出そうとする。
えっと…あー!!もう!!何番だっけ!?
あたふたあたふたしていると
「ぅ……」
小さく烏丸の声が聞こえた。
「おっさん!!大丈夫か!?しっかりしろ!!」
「ん……いてぇ…くそ…」
「…!!よかった…死んじまうかと思った…」
俺は烏丸の体に抱きついた。
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