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壁際。
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「わりー!!手間取った!!…なっ!?」
俺の前にいた奴が浮いていく…
ばたばたと足が動いていたがそのうち意識がなくなったのか動かなくなった。
そしてその男が地面へと落ちていった。
「……っ!?」
男の首を締めていたのは谷口だった。
冷めきった顔をして…突っ立ってる。
谷口…頭から血が…
…ん?灰皿?
この男がこれで…谷口を?
くるっと後ろを向いたと思ったら歩き出した。
…!?天使!?なんて格好してやがるっ!?
…あ、やばい。谷口のやつ…
あの男を殺す気だ。
止めねぇと…
「ひっ…」
「おっさんッ…まッ…て!!」
男は髪を掴まれて壁際まで引きずられてる…
何をする気だ…谷口…
「……………………殺す。」
脳天から何かが突き刺さるような感覚になった。
冷たい声…狂気に満ちた…。
ゴヅンッ
鈍い音が響く。
谷口が男の髪を引っ張り立たせ
手を頭に移動させたと思ったらそのまま男の頭を壁に打ち付けた。
ゴヅンッ…
まずい…
まじで殺す気だ…
「か、らす…まッ!!お…ッさんッ…とめ…っ」
「わかってる!!」
わかってはいるんだ!!
足が…動かねぇんだよ!!
冷めきった谷口の目…
あれと目が合っちまってから…足が震えてんだよっ!!
「くそっ…動け!!」
ゴヅンッ
「いい加減に………………………しろっ!! もういいだろ!!」
やっと動いた…
「っ…玲於…」
ガチャンッ
谷口が玲於が繋がれてる鎖を…手で…
バケモンかよ…
「おら、これだろ?」
壁に打ち付けられた男はなんとか生きているみたいだ。
その男の脱ぎ捨てられた服の中から小さな鍵を見つけた。
そしてそれを谷口に渡す。
それを使って首輪を外した天使は
谷口にスーツの上着をかけられ抱えられる。
「お、おい…谷口…頭…」
「………。」
聞こえてない…か。
頭からだらだら血を流していてもどうでもいいって感じだな。
「はぁっ…ん…おッ、さん…血が…」
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