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血液。
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……あれ?
いつも隣で寝てるはずのおっさんが…いない…?
何回目だ?起きたらおっさんがいなかったの…
いつも側にいて、微笑んでくれるおっさんの姿がどこにもない。
嫌な予感がする…
「痛ッ…」
立ち上がろうとすると体のあちこちが痛む。
おまけに頭も痛い。
もう頭痛は勘弁してくれよ…
「おいっ!!…おっさんはどこ行った?」
「それが…」
「どこだよ!?」
「俺らもわかんないんすよ…」
困った顔をする組員の一人。
なんで知らねぇんだよ…
そうだ…きっとおっさんのことだから
買い物でも行ってんだろ。
すぐひょっこり帰ってくる。
「若…お体は…?」
「もう大丈夫だ。おっさんも頭に怪我してんだろ…あんなんで出かけて大丈夫なのかよ…」
「結構深くまでいってましたからね…。頭は頑固だからなかなか医者にみせないんですよ…」
「あほかあいつ…」
早く帰ってこい。
心配させんじゃねぇよ…
静かないつもの部屋
時計の秒針の音だけが聴こえる。
いつ帰ってくんだよ…
早く帰って来いって…
もう夕方だぞ…
っつか、いつから出掛けてんだよ…
「頭っ!!」
遠くで声が聞こえる。
おっさんか!!
「おっさん!!……っ!?」
「ただいま…」
「な、なにしてきたんだよ!?」
何故か血まみれのおっさん。
顔にも服にも…手にも…血がついてる。
また頭から血が…
包帯巻いてるけど血が流れてる。
「ごめん玲於。部屋に行っててくれるかな。」
「何やってきたって聞いてんだよ!!答えろ!!」
「部屋に行きなさい。」
「答えろって!!」
「何もしてないよ。何もしてないから部屋に行ってなさい。すぐ行くから。」
「何もやってないわけねぇだろ!!そんなんになってんだからさ!!」
「部屋に行きなさい!!」
「っ…」
………くそ。
あの怖い顔を俺に向けられ
とりあえず一旦部屋に行くことにした。
なんなんだよ…あほ…。
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