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引きずりこまれた少年。
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「玲於、これが極道の世界なんだよ。」
「…は?」
ぼそっとそんなことを言って部屋を出ていくおっさん。
極道の世界ってなんだよ。
そんなもん知るかよ。
まだそんなことわかんねぇよ。
おっさんにもし何かあったら困るのは俺なんだぞ。
この組を俺1人でしきれるわけないだろ。
「若、どこ行くんすか?」
「コンビニ。」
「自分もついて行きます。」
「遠慮するわ。すぐそこだし。」
「すみませんが行かせてもらいます。また自分等の不注意で若に何かあったら困りますから。」
「あれは俺が…」
「お願いします。」
「あー、わかったわかった。じゃあ行くぞ。」
ただコンビニに行くだけなのに。
まぁ自分があのとき捕まったから俺が連れてかれたって未だに悔いてるんだろうけど…
あの人数じゃどんなに強くても無理だろ。
舎弟を2人連れて家の近くのコンビニまで歩いていく。
すれ違う人達が俺達を避けてるのがわかる。
…当たり前か。
っつか、俺はなんでヤクザなんかやってんだろ…
おっさんと出逢って
おっさんを好きになって
おっさんと一緒にいたらいつの間にかヤクザの世界に入ってて…
何故か若頭になってて…
…って、全部おっさんのせいじゃねぇかよ!!
何がこれが極道の世界だよ…だ!!
てめぇのせいだ!!てめぇの!!
俺を引きずりこんだんだから
俺のいうことの一つや二つ聞いてくれてもよくね!!
「若?」
「あ?…あぁ、なんでもねぇし…」
俺がイライラしていることに気が付いたのか声をかけてくる。
あのくそじじい!!
ぜってぇ帰ったら言う事聞かせてやる!!
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