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玲於のお願い。
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「おかえり。」
「…ただいま。」
いつもはニコニコしているおっさん。
今もしてるけど…いつもとなんか違う。
どこか寂しそうな 切なそうな
「玲於、おいで。」
「………。」
黙っておっさんについていく。
買ってきたものは舎弟に渡し冷蔵庫にしまっておくように言った。
いつもおっさんと寝る部屋。
畳の匂いで落ち着く。
「玲於…」
「わ…」
おっさんの匂い
タバコ臭い
「ん…」
あったけぇ…
おっさんにキスされると幸せだ…
「…ん…は、…」
「愛してる。」
「………だったら俺の言う事も聞けよ。」
「場合によるよ。」
「ふざけんな…ん…」
俺の言葉を遮るようにおっさんはキスをしてくる。
体が熱くなる。
キスされてるだけなのに。
何も言えないようにする気だ
もみ消される。
「はっ、…ちゃんとき、ん…」
唇を離してもまたキスされる。
ふざけんなって。
「…っ、嫌いになるぞ。」
「…………構わないよ。そうしたいなら。」
「…んん…っ、」
何言ってんだよ くそじじい
どっちなんだよ。
俺を離したくないのかなんなのか わかんねぇし。
言う事聞けよ。
俺のために危険をおかすようなことはしないって
ただそれだけ約束してくれればいいだけの話じゃねぇか。
たったそれだけのこと 約束するのなんて 簡単なことだろ?
「おっ…さん…」
聞けよ。
ちゃんと俺の話を聞いてくれよ。
浮気はしたけりゃしてもいい。
ヤクザをやめろなんてことも言わねぇ
俺の身も心も弄んでいい。
一つだけ…一つだけでいいから…
約束しろ。
それくらいの約束
浮気しないっていう約束より簡単だろ。
なぁ、頼むよ…おっさん。
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