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大晦日。
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「玲於…」
おっさんの…声…
「玲於ー」
また…おっさんの声…
「ほら、早く起きて?もう夕方だよ」
「ん…寝てた…」
「昨日の夜から夕方まで…よく起きずに寝れたね」
ふふふ、と笑うおっさん
まだ頭が働いてない…
「よく寝た…気がする…」
「寝すぎだよ?今日は大晦日なんだから、玲於も着替えて」
「きが…える…?……あ…」
ふとおっさんを見ると
白い着物に灰色の袴姿…
めっちゃ…かっこいい…
「…玲於?顔赤いよ、大丈夫?」
「え!?大丈夫大丈夫!!」
しゃがんで俺を見てるおっさんが
いつもと違う格好をしてるせいか、すごくかっこよく見える。
「玲於?本当に大丈夫?」
「だ、大丈夫だって!!」
「それならいいけど、自分で着替えれるかい?」
「着替えるって何に…」
「おじさんと同じのだよ?」
「は!?なんで!?」
「なんでって、まぁ…この家の風習的な感じかな?
頭、若頭は白。その他は黒なんだよね。 だから玲於はおじさんと同じ白。」
「お、俺 そんなん着れねぇし!!」
「着てもらうよー。ほら、自分で着れないならおじさんが着せてあげるから。」
「ちょ!!俺はおっさんと同じとか無理!!黒がいい!!」
「どうして?決まりだから変えれないよ?」
「いーやーだー!!!!」
「こらこら、暴れないの。」
なんでおっさんと同じの着なきゃなんねぇんだよ!!
無理無理!!
おっさんがこんなきまってんのに
俺なんかが着たら
ただ笑われるだけだし!!
「ほら、服脱いでー。」
「あ゛ぁぁぁぁ!!嫌だー!!」
「素直に言う事きかないと、エッチなことするよ?」
「やめろ変態!!俺に触るなぁぁぁあ!!」
結局、服は全部脱がされ
着物に着替えさせられた…
やっぱまだ力じゃおっさんに敵わない。
まじ嫌だ…おっさんと同じ格好とか…
「ふふふ、似合うよ。」
「はぁ…はぁ…。くそじじい…」
「着崩れするからもう暴れないでね?」
「おっさん、なんか苦しいんだけど。」
「そういうものだよ。ほら、髪も直してあげる。おいで?」
「…………。」
おっさんは背が高くて…イケメンで…
今の服装のせいで余計にかっこいい。
なんでこんなやつがヤクザなんかやってんだろ。
モデルかなんかやれよ…もったいねぇ…
おっさんはなんでヤクザになったんだろ…
ふと、そう思った。
「よし!!玲於大晦日バージョン出来上がりー♪」
「…ったく。」
「うんうん♪かっこいいね♪」
いつにも増して上機嫌。
「おっさんが…だろ…」
「ん?なに?」
「なんでもねぇし…」
「ふふふ、じゃあ行こう。皆が待ってるよ。」
「皆?」
「組の皆。玲於が起きないと料理も食べれないしお酒も呑めないからね。」
「まじか…ごめん…」
「お、素直♪いい子だね」
「うっ…。」
くそ。
やっぱりおっさんには敵わない。
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