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遊園地
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「みんな気持ち悪いなら何かシアター的なのに行く?確かあったよね」
俺の提案に、みんながもぞもぞと机に伏せている頭を上げる。
「あった気がするー」
「そんなのあるのー?」
「たしかー、アンパンマンミュージアムとかじゃなかった?」
「高校生になってそれみんのかよ」
「「「「………」」」」
木瀬の的確なツッコミにより、シアターは却下された。
「綾都と和也で遊んできたら?」
「「え?」」
「俺たち当分動けないからさー。時間もったいないし遊んできなよ」
「いいの?」
千尋、昴、佐野、木瀬、みんな一致で頷いた。
和也は少し心配そうな顔をしながらも嬉しそうに、俺の手を取った。
「じゃあ、行ってくる!」
「み、みんなあとでね!」
みんなと別れて二人で行動になった。
和也と二人で遊園地を回るのは、幼稚園以来なのかな。
「なんか、懐かしいね」
「ん?」
「父さんがいた頃、3人でよく遊んでたじゃん。和也と父さんの取り合いしたの覚えてるなぁ」
「ああ、隣に座りたがってな。毎回俺たち二人で座ることになってたけど」
「たしかにね」
父さんのことを少し思い出して、しんみりした。
「さて、綾ちゃんは何に乗りたいの?」
「ん?ジェットコースター!!」
元気よく答えれば、和也は苦笑しながらもジェットコースターの方に向かってくれた。
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