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アルバイト募集
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「バイト?」
『そう!俺、少し前に新しくカフェ創ってさ。
それで働いてた子が辞めちゃってね。今 新しく従業員を募集してんだよね。優樹、バイトしてみたいって前に言ってたよね?よかったらどう?』
電話越しでニコニコと笑顔を浮かべる鷹雅兄さんの顔が頭に浮かぶ。
三城 優樹。【ミキ ユウキ】と読む。
一応言っとくけど僕は正真正銘の男だ。
名前と顔が女の子っぽいという以外になんの特徴もない。普通の男子高校生だ。
一方、今電話している相手。
従兄弟の鷹雅兄さんはすごい。
容姿端麗で性格良し。
そして、26歳という若さで社長をしている。
しかもそれが電子機器、ブライダル、旅行に美容等など。様々な方面で活躍し、その全てにおいて結果を出している。敏腕社長だ。
『一応接客だけど、人手が足りなかったら厨房にもちょっと入ってもらうかな。ちなみに時給千円でご飯付き。どう?悪く無い。むしろなかなかいい方だと思うけど』
「時給千円!?」
僕はふと昔の記憶が蘇った。
鷹雅兄さんには欠点がある。
それは・・・
「ちなみに内容は?まさかまた僕を女装させるつもりじゃないよね?」
『イヤだな。優樹の可愛い女装姿は俺だけが知ってればいいんだよ?あのメアド服から覗く白く柔らかそうな太もも。動く度にチラチラと中が見えそうになるスカート。恥ずかしさに頬を染め、涙目で恥じらう姿。優樹は俺の可愛い・・・』
「ごめん、ちょっと黙ってくれるかな?」
鷹雅兄さんはド変態という点だ。
普段は完璧でいい人なのに、
なんでここまでこうも残念なんだろう。
「それで、どんな仕事するの?普通にウェイター?」
『いや、今回のカフェにはコンセプトがあって・・・。優樹が引き受けてくれるなら伝えるけど・・・』
「今教えてよ」
なんでそうやってもったいぶるの。
『じゃあ、引き受けてくれる?あー、でも優樹が断るなら他の子を採用するから無理しなくていいよ。優樹の学校の最寄り駅から30分かかるところにあってそこまで近くもないだろうし』
「えっ!?ちょっ、ちょっと待って!
時給千円でご飯付きでしょ!?」
僕は好条件なバイトに心が揺れる。
鷹雅兄さんの事だからよっぽど酷いことはしないと思うんだけど・・・。
まぁ、無理だったらすぐやめればいっか。
「や、やる!やります!」
『ありがとう!じゃあ明日暇かな?カフェについて話があるからここに来て欲しいんだけど』
こうして僕はバイトを引き受けたわけだが・・・。
「鷹雅兄さん!?これ、何!?」
翌日。
カフェがまさかの【BLカフェ】というところだと知って僕は発狂しそうになった。
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