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初体験・2
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僕は口を開ける。
するとアヤトさんは口の中にパンケーキを運ぶ。
「ほら、もっと食えよ」
パンケーキをもぐもぐと食べる僕にアヤトさんは急かす。
「待って、アヤトさ・・・むぐっ」
強引に口に突っ込まれ、苦しくて思わず涙目になる。
器官には入ってないけど・・・。
あと、胸焼けしてきた。
慌ててパンケーキを嚥下して、アヤトさんをきっと睨む。
「アヤトさんのバカ!いきなりあんなにおっきいの口に入れないでくださいよ!苦しいじゃないですか!」
「遅いお前が悪い」
「理不尽です!」
アヤトさんは小さめにして運ぶ。
僕は目を閉じて口を開けて受け入れ・・・
・・・あれ、パンケーキが来ない。
僕はチラッと目を開けると僕をじっと見つめるアヤトさんの顔が目と鼻の先にあった。
「なっ!」
少しでも離れようと身体をそらすが、アヤトさんがいつの間にか腰に手を回していたのであまり離れられなかった。
「顔、真っ赤」
「は、はぁ!?あ、赤くないですよ!
変なこと言わないでください!」
「顔が近いだけで真っ赤にするとか可愛いな。
・・・何?期待しちゃった?」
「イジワルしないでください!」
お客様がこっちガン見してて、すっごく恥ずかしいんだけど。
もう、いろいろ恥ずかしいんだけど。
顔に全身の熱が集まるのが分かる。
袖で顔を隠して、(申し訳ないけど耐えられないので)アヤトさんの胸元に顔を埋めるようにして視線から逃げる。
悲鳴が上がったのは気のせいだと思いたい。
「おまっ・・・!ユキ・・・!」
「い、今こっち見ないでください!(恥ずかしくて死にそう・・・」
こ、これをこの人達は毎回してるのか!
こういうことをするのは大丈夫だとして、視線に耐えられる自信が無い!
僕はチラッとアヤトさんを見上げる。
すると、アヤトさんは次第に頬を赤く染めていく。
(アヤトさんも多分同じ気持ちなのに、僕だけ耐えられなくてごめんなさい!)
「アヤトさん・・・その、続き、お願いします」
「続き?」
「パンケーキですよっ!(早くしないと冷めちゃうから)だ、だから、早く食べさせてください!」
「・・・ああ、わかった」
アヤトさんは一瞬ハッしてすぐにまたパンケーキを口に運んでくれる。
そして恥ずかしい中、なんとか僕はパンケーキを平らげた。
『ユキちゃん、天使!素晴らしいわっ!!』
『ユキちゃんって天然なの?それとも誘い受け?
とにかく妄想が2人の膨らむわ!ありがとう!』
「い、いえ。先輩、パンケーキご馳走様でした」
『いいのよ!これからユキちゃんにいっぱい貢ぐわね!うふふっ』
お客様、無理はしなくていいからね?
僕はチラッとアヤトさんを見上げる。
「アヤトさん、その、もう下ろして頂いても?」
「ああ、悪いな。」
アヤトさんは僕の腰に回していた腕を退ける。
「にしてもユキちゃん、ちゃんとメシ食ってんの?すごい軽かったけど」
「ひゃっ!?」
いきなりアヤトさんは僕の腰に手を当てた。
ビクッ!と僕は反応する。
「うわー、ほっそ!今にも折れそうだな」
「ちょっとアヤトさん!?どこ触ってるんですか!」
アヤトさんは僕の腰に手を当てると背中や肩にスルスルと手を移動させ始めた。
「っ、ひあっ!?アヤトさん!くすぐったいです!」
「アヤトー!優樹ばっかじゃなくてオレにも構えよ!」
他の店員がアヤトさんの肩を叩く。
そして、チラッと僕に時計を見るよう合図を配る。
時間をみると僕の休憩時間がすでに10分過ぎている時間だった。
(た、助かった・・・!)
僕はそのままゆっくりと輪から抜け、休憩室に向かった。
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